マルコシ / 金本 和宏 社長

大学の教授から「お前には無理だ、3日で辞める」と反対されながらも、2003年に福岡から帰広し、建築リフォームの当社に入社した。就職氷河期の中、初めて対面した経営者の「掃除は自己研鑽」という言葉に衝撃を受けたことが決め手となった。
当時の記憶に強く刻まれているのは、早朝のトイレ掃除。毎週土曜の朝5時、始発前の駅に集合。当時はくみ取り式便器も多く、その汚れはすさまじかった。ちゅうちょなく素手で汚れに立ち向かう創業者の姿に「頭がおかしいのでは」とさえ感じたが、必死に食らいついた。汚れと向き合い、磨き上げた後の清々しさは、仕事への向き合い方を一変させる原体験となった。
入社から23年。現場で培った信頼は、大きな財産。新人時代に出会ったお客さまとは今もつながり、中には95歳になる方も。親戚よりも濃い付き合いの中で成長を見守ってもらえることが、この仕事の何よりの喜び。
昨年10月に社長就任。社員とその家族の生活を背負う重みを実感する日々だ。一方で創業者から受け継いだ精神は揺るがない。お客さまにご満足いただき、適正な利益を上げ、会社を長く存続させること。そのバランスこそが商売の真髄だと肝に銘じている。
今後は、高齢化が進む高陽地区の「ハブ」となることを目指す。先代の木原代表と進めるEVモビリティの導入やコミュニティ拠点の構築を通じ、地域に必要とされる存在であり続けたい。45歳の「新人」経営者として、これからも全力で走り続ける。