広島大学発農業ベンチャーの佐々木(東広島市八本松町、江口康人社長)は2029年までに、同社初のキノコ栽培用菌床工場を京都府福知山市で新設する計画だ。32年までに同市内で建設予定の計12メガ㍗の営農型太陽光発電所に近接させ、輸送コストを抑える狙い。これとは別に2月、同市や同社などが手掛ける「地域共生型再エネ推進」事業が環境省の第7回脱炭素先行地域に指定された。補助金を受け、30年までに別途1・5メガ㍗の同発電所を建設する。
同社は発電パネル下でキクラゲなどの菌類を育てる広域認定農業者法人で、昨年12月に同市内で自社初の太陽光発電所(2600平方㍍、年0・2メガ㍗)を稼働した。これまで購入していた菌床を生産する新工場は8000万円を投じ、延べ5000平方㍍を計画する。同市~日本海側は菌床に使うクヌギの栽培が少なく、複数業者から集める原料輸送費がかかるため競合が進出していなかった。同社は自社発電所近くで生産すれば電気代と輸送費を抑えられ、コストメリットが大きいという。最大で年15万個のキクラゲ菌床を作れる規模で、約半分を自社消費。また京都北部という立地を生かし、北陸~中国地方北部へ販路を広げる。年2000万円の売り上げを目指す。
32年までに新設予定の発電所は28年以降に起工し、年2・5メガ㍗分ずつ増やすという。そのほか、地域の事業者と連携し、収穫など単純作業で障害者雇用を進めたい考え。
同市が環境省に認定された事業「脱炭素×子育て・スポーツのまちづくり」は、課外活動による子どもの体験機会を確保しながら教員の負担を減らすため、部活動指導者に日中は新電力会社など地元事業所の従業員として働いてもらう新たな雇用形態を30年までに推進するモデル。子どもが部活動先へ移動するEVバスの導入や、市内で土地活用が進んでいなかった4エリアで市民や企業が出資する発電所など計8メガ分の建設を予定。佐々木はうち1・5メガ分を建て、菌床工場で消費する。
20年設立。農福連携に向けた農地のトイレ不足や利便性向上のため、24年にトヨタ自動車製の移動式トイレトレーラーを全国初導入した。25年に山間部農地で発達障害者の就農実証に成功した。
農業ベンチャーの佐々木 29年にキノコ菌床工場を計画 京都の脱炭素先行地域で太陽光発電も
この記事はいかがでしたか?
関連記事
料金プランへの誘導バナー・デザイン差し替え
おすすめ記事
広告
広告