地域経済 2026.02.16

トロムソ ベトナムのカカオ殻でバイオ炭製造 加工後の廃棄殻活用し、現地で循環型農業

トロムソ ベトナムのカカオ殻でバイオ炭製造 加工後の廃棄殻活用し、現地で循環型農業

 もみ殻固形燃料製造装置の製造販売などのトロムソ(尾道市因島重井町、上杉正章社長)は1月、ベトナム・ドンナイ省農業農村開発局が開いた「カカオ殻処理プロジェクト開発連携会議」で、カカオ生産大手のチョンドゥック・カカオと、カカオ殻をバイオ炭に加工し再活用するプロジェクト協力の覚書を結んだ。カカオ産地のドンナイ省では生産拡大で加工後に廃棄される殻処理が大きな課題となっており、トロムソは廃棄される殻を使ったバイオ炭製造、製造過程で出る排熱の殻乾燥工程への再利用、バイオ炭のカカオ栽培への施用を行う。
 カカオ社は現在年間約6000㌧の殻を排出し、今後5年で1万㌧に達する見通し。トロムソは2025年から継続して日本の大学と事前にカカオ殻バイオ炭をカカオ農地に施用し、土壌改善効果と化学肥料の一部削減効果、収量増加を研究しており、ある程度の効果が認められた。トロムソは26年7月にバイオ炭製造機をベトナムに15式(30台)輸出し、そのうち3式(6台)をドンナイ省に設置して本格的なバイオ炭製造と施用を始める。施用面積は、最大200㌶を見込み、バイオ炭施用によるカーボンクレジットの創出にも取り組む。経済産業省のグローバルサウス未来共創事業に採択され、予算は10億円規模で、事業は28年3月まで行う。
 締結式はドンナイ省人民委員会副主席、各省庁、農業組合代表らが参加。広島県からは商工労働局環境エネルギー産業課長らが出席した。トロムソは尾道市の因島フラワーセンターの一部を購入し「バイオ炭R&Dセンター」を整備中で、3月末の完成予定。

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