ダム、水門、立体駐車場などの設計・施工を手掛ける建設・環境事業のホウコクホールディングス(東広島市西条町、金谷俊宗社長)は、2025年9月期決算でグループ連結売上高が初めて300億円を超えた。主力の建設関連が公共インフラ更新需要で堅調だったほか、立体駐車場、補助金活用コンサルティングといった事業が伸長。また、昨期初めに買収した自走式立体駐車場メーカーのショウワパーク(大阪市)の売り上げを上乗せした。今期は売上高350億円超を見込む。
中核で水門設計・建設の豊国工業は前年比5%増の売上高90億5700万円。国が掲げる自然災害対応や社会インフラの老朽化対策などの国土強靭化関連事業で、ダム施設の更新や再開発といった公共工事の受注が伸びた。今期は売上高100億円を目指し、治水、利水分野を中心に受注確保を図る。生産能力増強に向けた設備投資、生成AIやRPAなどデジタル分野への投資も進める。
豊国ファシリティーズは同17%増の73億1100万円となった。機械式立体駐車場の更新需要が全国的に増加。高利率の個別オーダー案件が増えたほか、物価高騰を受けて単価が上がったことも寄与した。そのほか、主に北米、韓国向けの商社事業で国産グリーンスチールの輸出も伸びた。今期は売上高80億円を見込む。
環境関連補助金を使いたい企業に数年前からコンサルを提供する豊国エコソリューションズは、同9%増の6億1600万円だった。経済産業省の省エネ補助金予算拡充を追い風に、リネン、重工業、冷凍機製造といった支援先の大型案件が相次ぎ採択され、売り上げ増につながった。そのほかCO2排出権クレジット(J―クレジット)の取引仲介事業も伸びた。今期は売上高7億円を予想。
同グループ中核の豊国工業は1957年設立。事業の多角化に伴い2009年に持ち株会社「ホウコクホールディングス」を設立し、各事業を会社分割して傘下に収めた。現在、国内11社、海外2社を抱える。