呉信用金庫 / 日田 克也 理事長
金利上昇、トランプ関税の影響は。
12月に政策金利が上がり、26年度にもう一段上がるとみています。預金は周年記念定期や金利上乗せ定期などを投入していますが、獲得競争があります。法人貸出は営業担当が説明をしており、住宅ローンは変動金利から固定への変更が予想されるほか、フラット35の上限額引き上げなどに対応していきたい。為替は政策金利上昇で、円安是正の期待はあるが、米国金利の状況など為替コントロールは難しいと思います。トランプ関税は、直接呉から米国に輸出している取引先は少なく、むしろ円安や燃料、木材など原材料の値上がりによる輸入価格の上昇が課題です。
中期計画の進ちょくは。
25年度の目標は預金残高8100億円、貸出金残高5400億円です。貸出金は新設の広島西支店とネット支店がけん引して24年度は前年比274億円増の5031億円と初の大台を達成しました。今期も順調で、目標達成は視野に入っています。ネット支店の貸出金残高は全国の信用金庫でトップクラスになっています。
顧客支援では、M&A支援が25年度だけで11月末時点で相談50件、成約が6件出ました。昨年度は「広島県しんきん事業承継ネットワーク」を活用し、広島信金の取引先とのマッチング事例も。人材紹介は25年度だけで求人相談61件、成約15件、求職相談は31件で成約5件でした。製造、サービス業と業種はさまざまです。取引先経営層向けの結婚相手紹介サービスも1件のマッチング成約がありました。呉信金が参画するくれ地域DX推進ネットワークが呉市やリコージャパンと共催したDXフェアは60社107人の参加がありました。
店舗政策はどうですか。
3月に安芸区の矢野駅前支店が移転新築オープン予定です。自前物件で、25年6月オープンの荒神支店に次ぐ木造建築です。広中央支店は解体工事を終え、2月に着工予定。5階建て延べ5200平方㍍で、支店のほか本部の事務部、システム部、子会社のくれしんビジネスサービスなどが移転し研修施設も入居します。今後は安芸支店(東区)、倉橋支店(呉市)などの建て替えも検討します。