地域経済 2026.01.26

広島県 スポーツとテック企業マッチング 投資誘致や先端技術の活用狙う

 スポーツ王国と言われるほど強力なコンテンツを切り口に県内外の企業からの投資や拠点誘致、先端技術の活用を図ろうと、広島県はスポーツチームとテック企業などのマッチングプロジェクトを始めた。昨年11月に初開催した「ひろしまスポーツ×テック指名会議」を経て、実証に向けた設計や導入に関する10件以上の商談が進む。

 データ分析やデジタル活用が高度化する中、スポーツは観戦体験やファンとの接点の刷新、スポンサー価値の可視化など、技術導入の余地が大きい分野とされる。こうした潮流を背景にチームの課題解決へ、スタートアップなどからピッチ形式で提案を募った。「Hi ヒロシマビジネスデイズ」の一環。例えばサンフレはスタジアムと公園を365日活用する方法、ドラフラは新リーグを見据えた収益モデルとファン基盤拡大、はつかいちサンブレイズは女子硬式野球としての安定収益と人材確保など、経営や運営上の課題を示した。
 企業の応募は69件、提案62社(うち県外52社)。瀬戸内ミライデザイン(西区横川町)は着物のアップサイクルと伝統工芸、ブラインドサッカーの視覚障害者の目線を組み込んだオリジナルグッズを軸に、収益とファンコミュニティーの両立を図る構想を発表。ビーライズ(南区松原町)は新サッカースタジアムで増えた新規・ライト層の定着へ、選手やチームと個人的なつながりを生むAI・XR(クロスリアリティー)のアプリ構想を話した。
 自由提案部門で県知事賞を受けたハイテック(東京)はメガホンに向けた声援のピーク時に撮影し、カードとして可視化すると同時に、選手写真やサイン、2次元コードを入れて動画連動も行う仕組みを提案。AIサンドボックス部門で最高得点だったパシフィックメタ(同)は、AIがファンごとに自動生成したオリジナルデザインのNFT(非代替性トークン)を購入してもらい、チーム運営資金に充てる仕組みを語った。NFT保有者にはAI生成のレポートやストーリーコンテンツなどの特典を送る。同社は県の促進事業「ひろしまAIサンドボックス」で最大1億円(2分の1補助)の支援を受ける権利を得た。県は、広島を実証フィールドとしたAIソリューション開発や社会実装を後押しする狙い。
 1月28日午後7時からは受賞者らが登壇する「地域DX推進ミートアップ企画 未来の当たり前 広島からつくる3社の挑戦」を東京の会場とオンライン配信で開く。参加無料。

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