迫 勝則カープの独り言/ No.941
2025年シーズンは、3本柱と呼ばれ、盤石かと思われた先発の床田寛樹が9勝12敗、大瀬良大地が7勝9敗、森下暢仁が6勝14敗に終わった。この負け越し「13」がチームの借金20の65%を占めたのは痛かった。勝ち越しを増やすはずだった3本柱が逆にチームの足を引っ張る形になったのだ。来季はこの点を改善しない限り、チームの上位争いは一層計算しにくくなる。一方、キャリアハイの6勝(8敗)を挙げた玉村昇悟。7勝(8敗)の森翔平。さらにシーズン途中に頭角を現し、まるでベテランのような落ち着きで3勝(2敗)を挙げた高太一は次世代のローテーション投手として大きく成長する可能性を秘めている。
今シーズンは中継ぎや抑えの役割だった投手の中で、来季から先発に回る可能性のある投手がいる。一人は入団以来ずっと抑え・中継ぎを担ってきた栗林良吏。そしてルーキーながら、いつの間にかブルペン陣で安定した役割を担った岡本駿。さらに育成からはい上がり、イキのいい投球を見せる辻大雅。これら配置転換の3人がローテーションに入る可能性は大いにある。
さらに別の3本柱は、今かと台頭を待ちながらもローテーション入りが遅れている投手たちである。その先頭が常広羽也斗、齊藤優汰、滝田一希であろう。さらに、2年目の佐藤柳之介、ルーキー斎藤汰直、実績のある遠藤淳志らも続く。また新加入で大リーグ経験のあるターノックのローテ入りも確実視されている。
こうしてみると、来季の主軸を担う投手がいったい誰になるか、まだ見通せていない。
PROFILE
迫 勝則(さこ かつのり) 1946年生まれ。マツダ退社後に広島国際学院大学部長などを務め、執筆・講演活動を続ける。近著は「カープ不朽のエース物語」。