ホープ 2025.12.01

地域の味を世界へ

エイコーンズ/早船 浩美 専務

地域の味を世界へ

 地元の三次市で1990年に祖母が始めた喫茶店エイコーンズを起点に、県内の商業施設、観光地、空港などで飲食店を展開。10月に廿日市市の老舗旅館岩惣で開いたカフェ「宮島茶寮 千景」は、体験型メニューづくりに取り組むなどサービスの多角化も進めています。
 近年はオフィスコーヒーや機内食の提供も始め、コーヒーは導入企業や飲食店ごとの好みに合わせたオリジナルブレンドを作っています。機内食は東京発の国際便が中心。外国人に国産の逸品を楽しんでもらうため、瀬戸内産オレンジジュースなど土地の魅力が伝わる商品選びを心掛けています。口にする人が喜ぶ顔を思い浮かべ、絶えず品質を高めてきた姿勢が、今の事業展開につながったと感じています。
 地元企業で勤めた後、2013年に家業へ。初めの1年間は日本各地のカフェを巡り、技術と知識を深めました。15年の法人化後は全国を車中泊で回ってオフィスコーヒーを営業し、初年度で200件を導入。18年に商標を取ったオリジナルブレンド「ジャパンコーヒー」は成田空港の土産店で採用され、広島空港への出店や機内食事業につながりました。新規参入が難しい航空業界で受け入れてもらえた背景には、出会う人を好きになり、仕事の域を超えて向き合うという信念があります。表面的な人付き合いでは続かない。自ら心を開くことで信頼が育ち、仕事を任せてもらえます。丁寧な関係づくりを土台に、地方の魅力を世界へ届けていきたい。

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