インタビュー 2025.11.25

白木周辺で新工場を検討

西川ゴム工業 / 小川 秀樹 社長

県内の工場の再編はどう進めますか。

 安佐北区の白木工場(建屋1万9335平方㍍)が1963年築、安佐工場(2万7473平方㍍)が68年築と古く、2工場を集約した新工場を白木周辺で検討しています。30年稼働の目標で、県内は三原、吉田工場と合わせ3工場に。投資額は以前に三原市本郷で計画していた220億円をベースに予算化していますが、資材高騰や節約などで見直しもありえます。
 新工場では新しい工法や工程管理、働き方改善を導入したい。若年層の県外流出が続く中で省人化にも取り組み、ゴムの混練機へのカーボン、オイル、ポリマーなどの原材料投入、練った後の加工工程の無人化も検討。次の押出工程も新機械を導入し速度アップを図ります。生産方法は、かつての「セル方式」をラインに戻す改革も行っています。人と機械の効率化を徹底する混流ライン(車種の違う同じ部品を製造)を推進しており、新工場でも導入予定です。現状のつり下げタイプは片側でしか作業できないため、ラインが長くなりがちですが、両側から作業できるようAGV(無人搬送機)にハンガーを立てる形でラインを設置できないかも検討中です。

海外工場の状況はどうですか。

 米国はインディアナ州のフォートウェイン第二工場の稼働で安定的に生産でき、黒字転換。メキシコは経営改善が進み、もう少しで黒字化する計画です。インドは既に3工場あり、今後活況が予想されることから取引先の成長に合わせ部品供給を増やしたい。タイは中国のBYDの進出はあるものの、充電ステーションの設置が都市部に限定される見通しで、依然堅調です。インドネシアはゴム部品製造ラインに加え、樹脂の押出ラインをタイ工場から移設しました。

中国の新工場が稼働しました。

 中国は売り上げが減少しましたが、原価低減で黒字を維持。湖北省孝感市に第二工場を新設し、上海から生産設備を移設して自動車用シール材ウェザーストリップなどを生産。人件費が上海の3分の2程度で、コスト競争力を強化します。上海拠点は半無響室などの設備を残し、欧州向けの高付加価値商品開発などに注力します。

新製品や研究開発の取り組みはどうですか。

 音の見える化に取り組んでおり、安佐南区にも設置している半無響室では、入室した車の音を測定し、聞き心地順に青、黄、赤色に色分けして、製品開発に活用。特許を取得している加振装置も半無響室で稼働させ、例えば己斐峠、イタリア北部のステルヴィオ峠などの走行時の振動を再現することができ、ゴム製品の研究開発に生かしています。
 軽量、環境負荷低減の新ブランドとして、「ESquare」を立ち上げました。エレクトリックビークル(電気自動車)、エンバイロメント(環境)の頭文字から命名。現在は素材のグリーンラバー4種類と塗料のグリーンコート3種類から成り、28年頃からの本格導入を予定しています。素材はゴムの配合を工夫し、気泡を微細化して低比重で高剛性を実現。シール表面をコーティングし、耐摩耗性、すべり性を付加しました。当社比で最大25%軽量化しています。

この記事はいかがでしたか?
県内約2,500社の企業・決算・役員情報などを検索!

関連記事

料金プランへの誘導バナー・デザイン差し替え

おすすめ記事

広告
広告

最新ランキング(2026.3.24更新)

企業データベース