アップサイクル商品など製造企画販売のRaymaka(レイメイカ、中区舟入南、末宗千登世社長)は、伝統織物・紙布(しふ)を使った軽量・撥水(はっすい)ワンショルダーバッグ=完成予想画像=を開発している。江田島市の津島織物製造が紙布の供給や生地の耐久性強化に向けた検証で連携。新たに紙布ブランド「kamiora」ブランドを立ち上げており、来年2月のトレードショーへの出品を計画する。
ワンショルダーバッグは横30〜40、縦20〜30、奥行10㌢程度で、紙布糸を染めてグリーン系と赤系の2色を製作。撥水を施し、その効果や加工後の縫製性などを検証・評価する。30〜50歳代の女性をメインに、価格は3〜4万円程度を想定。紙布製品で実績があるミナモアのしま商店、おりづるタワー、自社オンラインストアなどで販売予定。将来は台湾などの海外販売も見込む。広島市産業振興センターの25年度新規ビジネス事業化支援事業に採択された。
23年には国内の生地生産過程で排出される残反を活用したブランド「ZANPUP(ザンプアップ)」を立ち上げ、福山市で生産される金襴織物の残反をアップサイクルした「金襴生地バッグ」を開発し、宮島のおけいこジャパンなどで販売。兵庫県西脇市周辺で200年以上の歴史を持つ伝統織物・播州織の残反を活用する美容師向けセミオーダーシャツも制作した。請負の縫製職人チームを編成し、紙布製品の製造を行っている。安田女子大学現代ビジネス学部公共経営学科のゼミと共同で、津島織物製造の壁紙用の規格外品の残反を使った紙布スリーブ(湯呑カバー)も商品化。kamioraブランドとして、津島織物製造や白川製紙の正反を使ったストラップなど20種類を製造販売する。紙布ペンケースを「京都インターナショナル・ギフトショー2025春」に出展し、おみやげコンテスト(製品部門)で準大賞を受けた。
末宗社長は東京や広島の百貨店内でアパレル大手の店長などを務めた。2005年に起業し、世界押し花絵芸術祭in広島の実行委員会事務局を担当。19年にRaymakaを設立。24年には中国地域女性ビジネスプランコンテストSOERU優秀賞を受けた。「紙布製品の手応えを感じており、日常使いやインバウンド向け土産品として新ブランドを広めたい」と話している。