NPO法人ATACひろしま(西区横川新町、平岡比呂志理事長)は、製造業の高度な技術と豊富な経験を持つ定年退職者が地場の中小企業を指導する事業に力を入れている。人生100年時代のセカンドライフの受け皿になるとともに、技能伝承による地元産業の振興に寄与。2009年の設立から個別支援先は本年度で累計220社超を見通す。賛同者が広がり、2年連続でメンバー拡張に成功。前年度末に30人となった(22年度比7人増)。
マツダや三菱重工業、日本製鋼所、JFEスチール、トーヨーエイテック、カルビーなどで勤め上げた熟練技術者や役員経験者が、生産性や品質改善の指導に当たる。会員が培った知識と経験を社会に伝えたいと、一律1時間2700円の割安な指導料で運営。5年にわたる長期コンサル事業では中核技術を明確にしながら経営計画にも踏み込む。現在は5社前後(コンピューター、機械、鉄鋼、特殊印刷など)をサポート。広島市の「生産技術力向上(カイゼン活動)アドバイザー派遣」を受託しており、本年度は7社を伴走支援する。いずれも1社に2人が付き、他の案件担当者を交えた月1度の意見交換で広い視野のアドバイスを心掛けている。
集合研修と比べ、個別の課題解決につながりやすい訪問型研修も2年度連続で広島市から受託した(本年度は5社)。採択枠に限りがあるため、ATACひろしま独自でも同様の研修を検討する。経営革新等支援機関として補助金申請のサポートにも対応し、本年度6〜7社を予定。
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