広島八谷建設(西区楠木町、八谷健俊社長)は、広島市中心部の不動産オーナー向けに無人運営型ホテルの建設提案を強化する。6月に着工した中区十日市町を皮切りに、先行して自社で3物件を建設し、利回りなどの収益性を検証。外国人を含む宿泊需要は拡大傾向にあり、主力の賃貸マンションに加え、無人ホテルを新たな提案の柱に据える。
平和記念公園の近くなど市街地の中でも特に観光需要が高い特定エリアに絞って提案を進める。事業推進は、ホテル運営コンサルティングのブレックファースト(中区本川町)と連携する。1棟目の十日市町2丁目の物件は、3階建て6部屋を建設。来年1月に完成させ、2月頃の開業を見込む。建築確認申請中の猫屋町の物件は、10階建て19部屋で11月に着工予定。3棟目の上幟町はかつて自社所有の賃貸マンションのあった土地を活用し、2階建て戸建ての新築を一棟貸しする。それぞれ旅館業法に基づく簡易宿所で、1室を広めの間取りとする。一般的なビジネスホテルとの差別化を図り、家族連れなど大人数の需要を取り込む。自社運営ホテルのブランド名は未定。稲荷町では他の不動産オーナーと1棟目の建設契約を結んだ。営業を強めており、そのほかでも引き合いがあるという。
主力の賃貸マンション建設の提案も継続する。自社所有の賃貸マンション事業では、南区比治山町に17階建て64部屋の建設を進めている。八谷社長は「無人運営ホテルを新たな選択肢に加え、立地や間口の広さなど土地の特徴に合わせた最適な提案に注力する。まずは自社で実践し、経験を積むことで信頼の獲得につなげたい」と話した。
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