ワールドエリアネットワークス(中区大手町、三谷歩社長)は、CG制作などの技術を生かして開発した建設機械シミュレーター「メタトレ」の発売を来年6月に予定する。幕張メッセ(千葉)で開催される展示会で計画。現在は測量機器など販売のジツタ中国(中区富士見町)ら3社と共同実証を重ねている。担い手不足に悩む建設業界で、人材育成や安全教育に役立ててもらう。
メタトレではバーチャル空間内にリアルな建設現場を360度再現する。建機の操作訓練をはじめ、操作データを基にした習熟度分析、のり面走行のような危険シーンの体験などに対応。また悪天候や障害物の想定も自由に可能なため、臨機応変な判断・対応力を身に付けられる。PCとゴーグル型ディスプレーがあれば利用できる手軽さも特長とする。
ワールド社は来年6月17〜20日の「第8回国際建設・測量展」での販売開始へ、テスト版を既に完成。昨〜今年にあった複数のデジタル関連展示会で実演し、好評を得たという。全国展開に向け、ジツタ中国が主に販売面で協力するほか、実証にはICT施工に積極的な千葉県と石川県の土木工事業2社も参画。操作感をより実際に近づけるなど、精度アップを図っている。ワールド社では「新人教育などを効率的かつ安全に行えるのはもちろん、仮想空間内であれば燃料消費や騒音、機材の摩耗といった課題も気にしなくて済む。メリットは大きい」としている。
同社は2010年設立。各種システム開発ほかプロジェクションマッピング、映像・ウェブ・デザイン制作なども手掛ける。
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