カープの独り言 2025.10.06

新井采配

迫 勝則のカープの独り言 / No.933

 9月20日の東京ドーム。カープはDeNAと共にCS進出を決めた巨人に1―3で敗れ、開幕から136試合目で2年連続のBクラスが決定した。来季のために新井カープの3年間の流れを振り返ってみたい。

 大半の専門家が最下位と予想した初陣(2023年)の新井カープは、その下馬評を覆し堂々とリーグ2位に。人々が予想もしなかった数々の策が功を奏したからである。この勢いで2年目も9月初旬まで首位をキープするが、思いもしなかった歴史的な失速によって4位に沈む。そして迎えた3年目。セ・パ交流戦での好成績もあり「3年目の正直」の空気が流れ始めた。ところが夏場に入り、何度も大型連敗を繰り返す。

 私の見方の一つは「地力不足」だった。これまで若い選手をうまく使い〝勝ちを拾っていく戦い〟ができていた。それが時に〝奇策〟にも見えた。ただ長いシーズンでは、やはり普通に勝つ力が必要である。そのことを感じさせたのが9月7日、相手の優勝マジック1で迎えた阪神戦。この大一番に阪神の藤川球児監督は「長い人生の中で何度も訪れることのない一日」と語った。

 この試合で私は「3番・羽月隆太郎」の先発起用に驚いた。足で仕掛けたい新井監督の意図は理解できたが、羽月は通算441打席(当時)でわずか1本塁打。3番は今季どころか、プロ初だった。結果、完封負けを喫し目の前で胴上げを見せつけられた。阪神の強力な中軸「3番・森下翔太、4番・佐藤輝明、5番・大山悠輔」に羽月で対抗しようとした考えは果たしてどうだったのだろうか。4年目の新井カープに期待する。

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PROFILE
迫 勝則(さこ かつのり)

迫 勝則(さこ かつのり) 1946年生まれ。マツダ退社後に広島国際学院大学部長などを務め、執筆・講演活動を続ける。近著は「カープ不朽のエース物語」。

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