地域経済 2025.09.18

道の駅たかの 室戸の道の駅と青果物を相互補完 豊富な品ぞろえで機会ロス解消

 産直野菜などが人気の「道の駅たかの」を運営する第3セクター緑の村(庄原市高野町、根波裕治社長)は〝品切れを起こさない売り場〟づくりが奏功し、好調だ。地域の農家からの持ち込みと集荷の両輪で豊富な品ぞろえを工夫。旬の時期が異なることを逆手に取り、冬場は高知県の「道の駅キラメッセ室戸」から届く青果物を並べる。

 2023年からは室戸へ夏野菜を出荷する補完関係も軌道に乗せた。産地〜道の駅で相互に機会ロスを解消。新たな需要を生み出すことに成功している。今夏、トマト50〜60袋をはじめピーマンやナスなどを詰め合わせた12箱をほぼ毎日、室戸へ発送。〝産直が売り〟でありながら室戸ではこの時期に売り場を埋められず、市場から取り寄せる苦肉の策で乗り切っていたという。6〜11月はたかのから、11月中旬〜5月は室戸から相互に〝旬〟を送る。野菜中心だが、たかのではカツオのたたきのリピーターも増えているという。

 道の駅たかのは、中国横断自動車道・尾道松江線の高野インター最寄りに13年4月開業。庄原市内の生産者を条件に出荷者協議会を12年9月設置し会員はスタート時から倍以上に増え現在、農家や生産法人など450会員を超える。コンスタントに出荷する会員はシーズンが限定されるりんご農家などを除き、約3分の1。2㌧保冷車や軽トラで週4日集荷し、午後からも鮮度の良い青果物を切らさないようにしている。雪室で低温貯蔵するじゃがいもの特産化や、白菜など標高差による出荷時期の延長を可能としたほか、市場流通が難しいブドウを中心に新規就農者が増えているという。

 4月にはセミセルフ方式のポスレジ4台を導入。24年度のレジ通過者数は42万人強と過去3番目に多く、直販の強みを発揮できる売り場を構築してきた成果が上がっている。25年3月期で過去最高の7億6469万円を売り上げた。特産のリンゴを使い昨夏からOEMする人気のアップルパイなどを一時保管するため、冷凍設備の導入を予定。

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