カープの独り言 2025.09.11

「がんばれ誠也」

迫 勝則のカープの独り言 / No.929

 今や国民的スターになった大谷翔平と共に、安打を放つたびに日本のメディアで報道される鈴木誠也は、4年前までカープの4番打者だった。カープでの成績は902試合に出場し2976打数937安打、182本塁打、562打点、打率3割1分5厘。
 私は2018年に、まだ入団6年目だった彼を題材にした『4番 鈴木誠也進化論』(徳間書店)を著した。その文中で、彼の米・大リーグ挑戦の可能性を予言したものの、正直に言って、今日のように大リーグでタイトル争いをするような打者になるとは思っていなかった。7月まで打点王を争っていた彼の姿は、著者としては無上の喜びだった。
 彼が9年間のカープ時代で培った五つの長所について紹介しておきたい。それは、①人並みでない集中力、②状況に応じたしなやかな打ち方、③自分のゾーンを持つ、④ボール球を振らない、⑤配球の読みである。その長所は海を渡っても相手投手との対戦を重ねるごとにまるで雪だるまを転がすように大きくなっている。
 「日本一の打者になりたい」。子どもの頃に東京の下町(荒川区)で人気アニメ「巨人の星」の星飛雄馬のように育てられた鈴木は、いま私たちが想像もしていなかったところに立っている。前述の拙書の中で、私が冒頭に書いた一文である。「鈴木誠也は、ひょっとしたら長嶋茂雄、張本勲、イチロー…。その系譜に名を連ねるような打者になるかもしれない」。今でもこの予言が当たる可能性は十分に残っている。8月に入って調子を落としていた鈴木が、ようやく復調気配。カープファンとして、いや、著者として応援している。

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PROFILE
迫 勝則(さこ かつのり)

迫 勝則(さこ かつのり) 1946年生まれ。マツダ退社後に広島国際学院大学部長などを務め、執筆・講演活動を続ける。近著は「森下に惚れる」「逆境の美学」

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