広大発農業ベンチャーの佐々木(東広島市八本松町、江口康人社長)は、農地に設置した発電パネル下で作物を育てる営農型太陽光発電でブドウ栽培の実証を進めている。2022年に兵庫県の農家と連携し、パネルを模した板を設置して植樹。昨夏に1種、今夏に2種を収穫した。成果を基に一時農地転用を申請し、27年までの事業化を目指す。
国産高級ブドウは過去10年で卸値が2倍以上の1556円に上昇している。同社が育てるのは糖度20〜27%のシャインマスカットとクイーンセブン。種なし、皮ごと食べられる人気品種で、百貨店などで1房1万円を超えることもある。通常は植樹後3〜5年で安定収穫に至るが、同社は大型鉢「ルートポット」を使う根域制限方式を導入して2年程度で収穫できる研究を進めている。甘みを高めるための水分制御も、鉢を発電パネル下に移すだけで対応できるため、従来のビニール掛け作業や資材が不要になった。さらに農地近隣で直売し、物流費を抑えて利益確保を図る。
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