マエダハウジンググループで出版や採用支援事業のザメディアジョン(西区横川町)は7月、アカデミイ書店(中区本通)の全株式を取得した。本通では20年前に6店舗あった書店が次々と姿を消し、現在は古本の同店だけとなっている。後継者候補がおらず、事業継続の道を探していた。グループ12社目となる。

同書店は1943年に今田国登氏が呉市広町で始めた貸本屋を前身に、47年に金座街の現在地で創業。79年に店舗を建て替えた。2002年には紙屋町店を開き、CDやカープグッズも扱っている。特に広島の郷土史や原爆関連の書籍、全集、専門書に強く、ECや出張買取も行う。年商8300万円、資本金300万円。正社員3人とアルバイト7人は継続雇用する。今田裕相社長は退任し、マエダハウジングの前田政登己社長が代表取締役を兼務する。
マエダハウジンググループは事業多角化を進め、2030年に現在から2・2倍の売上高100億円を掲げる。22年からFC加盟する不用品買取店「エコリング」は府中、段原、廿日市、祇園、観音、可部に続き、8月1日に海田店を加えて計7店を展開。書籍やCDも扱っており、親和性がある。ザメディアジョンの出版部門と店舗イベントなどで連携を検討する。前田社長は「広島の古書店文化を何としても残したいという、先代の思いに共感した」と話す。
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