地域経済 2025.08.07

ダイクレグループ 介護福祉事業に参入

来夏、呉市最大級の老人ホーム開業へ

ダイクレグループ 介護福祉事業に参入

 グレーチング(溝ふた)トップメーカーのダイクレグループは、介護福祉事業に参入する。自動車板金塗装などの大呉サービスステーション(山本晃大社長)が同社の本社やガソリンスタンド、自動車整備工場跡(呉市中通1―1―15)に「住宅型有料老人ホーム ウェルディ 呉駅前」を10月1日に着工予定。看護師、介護福祉士といった医療職の24時間365日常駐体制ほか、呉市最大級となる全84床の大規模施設で、来夏の開設を目指す。

 国が医療費の抑制や在宅医療・地域包括ケアへの転換を背景に病床数の縮小政策を進める中、十分な治療やサービスを受けられない医療・介護難民が増加傾向で、特に認知症や重度障害を伴うケースは顕著という。こうした要介護度や医療依存度の高い高齢者の受け皿へ、住宅型有料老人ホームと訪問看護・介護事業所を一体運営(ナーシングホーム)する。
 医師は常駐せずとも、胃ろうやたん吸引といった医療ケアに対応できる〝民間の療養病床〟をコンセプトに、敷地面積1641平方㍍に3階建て延べ2362平方㍍を新築。県内初となる車いす利用者が自力で垂直避難できる「UDエスケープ」やミスト浴用の特殊浴槽といった最新設備を備えるほか、遠隔で入居者の睡眠やバイタル状態などを把握できるシステムなどでDXを推進。共益費・食費などは低廉に設定し、コストとケア品質の両立を図りつつ、これまで経済的理由で入居困難だった層にも利用しやすい居室賃料(医療・介護保険料別)を検討している。
 新事業立ち上げに当たり、看護師、臨床工学技士、介護支援専門員(ケアマネジャー)の資格を持ち、広島市内の医療法人に勤めていた高義尚さんを施設長に迎えた。高施設長は「当グループが社会インフラものづくりの現場で培ってきたのは社会における〝安全・安心〟の基盤を設計し、支え続けるという姿勢。高齢者やその家族にとって将来の『安心の基盤』が揺らいでいるいまこそ、この理念・姿勢を福祉という新たな暮らしのインフラへと広げ、地域社会の持続可能性に寄与し、社会貢献を果たしたい。病院ではない〝地域の新しい受け皿〟として、既存の介護施設を超える水準を目指す」と話した。

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