上下水道システムを欧州展開、技術連携も
上下水道の設計用ソフトウエア開発のパイプデザイン(西区草津新町、邑楽博社長)は5月20日、建築設備設計ソフトを開発するポーランドのフルード・デスク社と技術提携と販売に関する相互契約を結んだ。これを機に自社ソフトを15カ国語に順次対応させ、欧州をはじめ世界各国への展開につなげる。日本国内ではフルード社製品の総販売代理店として、12月の建設関連の展示会に出展する。
両社製品の販売先は異なるが、世界標準のCAD(コンピュータによる設計)システムを共通して採用しており、開発技術力の向上と販売の両面で双方にメリットがあると判断した。同日、大阪万博でのポーランド主催の経済フォーラムで調印した。フルード社はパイプデザインの上下水道設計ソフト「パイプデザインプロ」などをEU各国に販売。パイプデザインはフルード社の空調・換気システム設計用のCAD&BIMソフトを日本国内で展開し、展示会出展やウェブマーケティングを活用して市場開拓を目指す。販売活動を通じて技術連携を深め、相互の製品の改良にもつなげる。
同社は1981年に邑楽社長が創業。国内の設計コンサルタント向けを主体に、上下水道の水路設計や維持管理などに使う製品を開発。同様の製品を展開する企業は、同社を含めて国内に3社しかないという。唯一、世界標準CADを採用し、海外展開を強化。現在はベトナムやインドネシアの7大学と覚書を締結し、同社ソフトを無償で教育用途に提供。現地技術者への指導や共同研究を通じて、ASEAN諸国への普及と市場開拓も進めている。邑楽社長は「今回の欧州展開と並行し、アジア・欧州双方での成長を視野に入れたグローバル戦略を本格化したい」と話した。
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