ドリームベッド(西区、三宅弘人社長)はマルチブランド戦略を強化拡大する。高級ホテル向け納入で認知される米マットレスブランド「キングコイル」の市場投入や、先行する「サータ」ブランドとホテルオークラとのコラボ企画も始動。中期経営計画最終年度の2026年3月期売り上げ目標を119億円に上方修正した。既に前3月期で目標額を上回る115億円(前期比18・5%増)を計上。引き続き事業ポートフォリオ戦略を推進していく。
昨年11月にライセンス契約したキングコイルは世界23のライセンシーと約80カ国に販売網を持ち、アジア主要国にも進出する。海外ブランドとの契約はソファの仏リーン・ロゼ社以来、約40年ぶりで、10月に国内販売を始める。天然素材と新開発コイルを採用。高価格帯市場の顧客層向けに訴求するとともに、サータとの両ブランドでラグジュアリーホテルチェーンへ展開し、受注機会を増やす。サータはホテルオークラとの企画でスイートルームに導入するタイプのマットレスを、4月から一般向けに展開し、当初売り上げ計画の3倍以上と好調な滑り出し。ロゼは4月にダイニングコレクション「ロゼマトイ」を企画し、7月に倉敷市の高級デニムを採用したモデルを100台限定で発売する。
自社工場で海外有数のブランドを日本に合った規格で複数ライセンス生産する独自のビジネスモデルは、同業他社にない強み。25年3月期売り上げは市場環境の好転に加え、事業ポートフォリオが奏功し、過去最高だった。インバウンド増などを受けて稼働率が上がるホテル向けが盛り返し、売り上げの70%以上を占める家具販売店向けをはじめ、ロゼなどを扱うショップやショールーム、ECなど販売チャネル全体に底上げし、4月以降も順調に推移している。一方で国内市場の縮小をにらみ、アセアンを視野に海外市場を開拓。〝日本製〟を強みに、経済成長が著しいインドネシアにOEMで高級マットレスのサータを年内に輸出する。多様な販路確立とブランド展開を進め、この1年をかけて来年度スタートの第二次中計をまとめる。