将来の住まいや広島暮らしの参考に
1級建築士事務所のプレゼントデザイン(中区河原町、川端順也社長)は6月6日、無人運営の環境配慮型ゲストハウス「島韻〜toinn〜」を江田島市能美町高田501―2に開業した。1日1組限定。同社が得意とする、太陽光や風などの自然エネルギーを活用して室内環境を快適にする設計手法「パッシブデザイン」を採用。観光需要を取り込むだけでなく、島しょ部などでの暮らしをイメージしてもらうことで移住を促す効果も狙う。
敷地面積240平方㍍に2階建て延べ92平方㍍。1階にダイニングキッチン、リビング、和室を、2階には洋室を設けた。パスワードで入室可能なため鍵の受け渡しは不要。定員6人。夕朝食サービスは設けず素泊まり1泊7万2000円。
設計面ではトリプルガラス、アルミよりも熱を通しにくい木製サッシ、季節ごとの太陽の位置を考慮した三角屋根を採用し、夏の暑さや冬の寒さを緩和させる。また太陽光発電を導入し、余った電気は同市内へ供給されるという。このほか井戸水を確保するなどの特徴から、建物で消費する年間の一次エネルギーの収支をゼロにする「ネット・ゼロ・エネルギー・ビル(ZEB)」認証を受けた。
移住の促進では、例えば将来の田舎暮らしを考える人が1週間滞在する場合、宿泊料を半額にする。他にも客の要望によって料金設定は柔軟に対応する想定。川端社長は「コロナ禍以降、自然の中での暮らしを求めて地方へ移住するケースも増えてきた。県外からの旅行者のみならず、県内居住者が休日だけ滞在するケースも想定。そうした方に老後は江田島のような場所で過ごしたいと思ってもらい、広島県で暮らす価値を発信する場所でありたい」と話す。
2013年創業。建築業歴24年の経験を生かし、敷地の特性を生かした設計を提案。資金計画相談や家づくりセミナーなども定期開催している。