カープの独り言 2025.06.26

がんばれ末包

迫 勝則のカープの独り言 / No.919

開幕カードで出場機会のなかった末包昇大が、秋山翔吾の故障によって4月2日ヤクルト戦(神宮)で5番スタメン出場。この試合で左越え2ランを含む2安打を放ち、その後は故障のモンテロに代わって4番打者に。いったん4番の座をつかんだように見えたが、新井貴浩監督からは、「4番目の打者」と呼ばれた。
まず考え方を変えたのが良かった。開幕カードで出場機会がなくベンチで悶々としていた時、野間峻祥から声を掛けられた。「1軍にいれば必ずチャンスがくる。その時にどうプレーするのか、それを考えておくだけでいい」。
以降、野間のプレーを見ながら「自分がすごく小さく見えた」という。その後、自分の役割に徹したチームプレーが目立つようになった。
昨季に比べ、やや打席で余裕が感じられる。相手投手の誘い球に乗る回数も少なくなり、自分のプランでバットを振っているように見える。その象徴が得点圏打率の高さである。彼は言う。「チャンスになるほど、割り切れて打席に立てている」。得点圏にランナーがいると、厳しい球が多くなる。そうなると、どの球をどう打つのかあらかじめ決めてバットを振らないと良い結果は出ない。
春季キャンプでは左足を大きく上げていたが、オープン戦の終盤(ロッテ戦)から打ち方を変えた。左足は上げない〝すり足〟。グリップもバットを出しやすくするため、肩の高さで固定。これがすり足と合い、打撃がスムーズになった。6月7日の西武戦。モンテロが4番に戻ってきた。さあ、年々進境が見られる末包の〝勝負の刻〟である。

この記事はいかがでしたか?
県内約2,500社の企業・決算・役員情報などを検索!
PROFILE
迫 勝則(さこ かつのり)

迫 勝則(さこ かつのり) 1946年生まれ。マツダ退社後に広島国際学院大学部長などを務め、執筆・講演活動を続ける。近著は「森下に惚れる」「逆境の美学」

関連記事

料金プランへの誘導バナー・デザイン差し替え

おすすめ記事

広告
広告

最新ランキング(2026.3.24更新)

企業データベース