地域経済 2025.06.19

ヤマトプロジェクト レモネード処理機の開発受託へ

宮島来島者の飲み残しをペレット化

ヤマトプロジェクト レモネード処理機の開発受託へ

県内の中小製造業14社でつくる(社)ヤマトプロジェクト(後藤茂代表理事=プラディア社長、事務局・坂田経営綜合法律事務所内)は、廿日市市からレモネード処理機(圧縮減容ダストボックス)の開発受託を目指す。同市が2024年に実施した宮島地域・ごみの実態調査では来島者とテイクアウト店舗の増加により、レモネードのレモンや氷など大量の飲み残しが発生するといった課題が示された。ヤマトプロジェクトは水分・圧縮残さを分離し、残さをペレットにする方式を提案している。

中国経済産業局を通じて同市から相談を受け、面談や視察、島民へのヒアリングを実施した。レモネード処理機は内部に圧縮減容装置を取り付け、水・氷・レモンを投入後、脱臭排気して破砕。水分・圧縮残さを分離し、2段構造のペレットマシーンで固形残さを集積する仕組み。氷を含む飲み残し100㍑、レモンスライス5700枚、10分の1減容で1日10㌔の残さを1回回収する処理を想定。デザインは投入口を前面、上面に設ける2タイプを考えた。宮島特有のスペース・美観・文化財保護上の制約に配慮する。今年度は廿日市市から詳細設計の開発受託や実機の受注を目指す。
このほか、ものづくりスタートアップのイベントではヤマトプロジェクト会員企業が審査した優秀者に対し、ものづくりベンチャーキャピタルの協力の下で金型製作費などを投資してもらう企画も計画。また、ブラスギア(福山市)のトランペット練習用防音グッズの塗装提案を行い、商品化が実現。今後、他の管楽器への展開も進める。25年度は県事業承継・引継ぎ支援センターなどと連携した事業再生・ものづくり支援のスキームをつくり、新規の事業承継支援1件を目指す。
会員企業の開発支援にも力を入れており、プロジェクトの協力で構成企業の晟上工業が製造販売するコンタマシン(重切削用直線自動送り切断専用機)は三井物産マシンテックに納入し、累計4台となった。24年度の共同受注はプロジェクトを通じた新規取引案件2749万円、構成企業間取引8843万円だった。
尾道商業高校への講師派遣も手掛けており、24年度はメンバーのギケン、圓光産業などが商品開発などについて講義。尾商デパートで使う陳列ケースの製作も行った。ヤマトプロジェクトもメンバー企業の製品紹介などで出展し、200人以上が来場した。25年度は機械システム振興協会と連携してDX化促進などにも取り組む。

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