にっぽん丸クルーズ
感謝を込め、広島市信用組合(中区)は5月22〜24日の日程で「にっぽん丸で航く和歌山・熊野クルーズ」を主催。同信組の顧客ら350人が参加し、船旅を満喫した。
広島港1万㌧バース発着で和歌山・新宮港までの航海中は森山良子、麻倉未稀ショーや洋・和食ディナーなどでくつろいだ。目的地でのオプショナルツアーは熊野古道の散策や潮岬・熊野那智大社参拝など。2人1室利用で18万5000円〜。職員ら22人も乗船し顧客と交流を図った。山本明弘理事長は、
「日頃のご愛顧に少しでも応えたいと企画。入組2年目の女性職員らが日常から離れた空間、時間を過ごしていただければとプランを練ってくれた。私も過去2回参加しており、船内では映画鑑賞やジムで運動不足も解消。この度は港からにっぽん丸を見送ることが私の役目でした。クルーズの参加者はリピーターも多く、次回は3年後を予定。ぜひとも楽しい船旅を体験していただきたい」
中国木材の矜持
伐採して、使って、植えて、育てる。木造建築用構造材を中心とする木材加工の総合メーカー中国木材(呉市)は5月1日、(財)日本次世代企業普及機構から「ホワイト企業認定(シルバーランク)」を受けた。
「木を切ることは環境破壊ではない。持続的な森林経営こそ環境貢献」という信念があり、資源の循環利用を図る森林の管理経営に力を入れる。製材する過程で出る樹皮や端材を活用する製紙用チップ生産、木質バイオマス発電など持続可能な循環型ビジネスモデルを構築。人材育成や柔軟な働き方、ダイバーシティ、健康経営、労働法順守など70項目の審査基準チェックを経て「家族や社会に応援され、次世代に残していきたい企業」に認められた。堀川保彦社長は、
「この認定をゴールではなく、よりよい企業へと進化し続けるための通過点とし、今後も環境と人に真摯(しんし)に向き合っていきたい」
森を未来に残す。国内トップメーカーのきょうじなのだろう。
ライムに夢中
瀬戸内産ライムはうまい。JTBグループでANAの広島空港業務を手掛ける中国ターミナルサービス(中区基町)は、太田透社長のその一声をきっかけに2023年9月からライム事業へ参入。今年4月にはライム栽培を行う社内サークル「アグリクラブ」を結成し、会員10人近くが慣れない農作業に苦戦しながらライム栽培の魅力を満喫しているという。
JTB全額出資で1974年4月に設立。ANA広島地区総合代理店として、広島空港で機体誘導のハンドリングや旅客の搭乗手続きなどを行う。新分野のライム事業は、尾道市の高根島のライムもぎとり体験ツアーに参加した太田社長の感動がきっかけになった。ライムの生果やジャムなどの商品開発から販路開拓まで行う。
アグリクラブは尾道市の岩子島に農地2カ所を借り、4月8日には34本の苗木を植え付けた。天気予報を見計らって水まき、草刈り、枝取りなどの作業に取りかかり、収穫を楽しみにみんなで汗を流す。太田社長は、
「農業初心者で試行錯誤しながら作業の手順や手際は課題だらけ。しかし工夫の余地があるから楽しい。新しいことに挑戦する醍醐味がある。当社はパートを含めて200人近く在籍。これからも社内外に有志を募り、めちゃくちゃうまいライムを全国に広めたい」
みんなの卵
先進国で花粉や食物アレルギーなどの現代病に苦しむ人が急増しているという。その一つ。鶏卵を安心して食べられるよう、広島大学発ベンチャーのプラチナバイオ(東広島市)は2027年度をめどに「アレルギー低減卵」の市場投入を図る。世界初の挑戦で、新たな事業化モデルとして期待されている。
DNA配列を書き換える「ゲノム編集」を用い、ニワトリが産む卵にアレルギー原因物質が含まれないようにする。見た目やpH値、タンパク質濃度、起泡性、乳化性などは通常の卵と同等で、料理に使いやすい。同大学やキユーピーなどと連携し、研究や臨床試験を進めてきた。タンパク質の変異が無く、アレルギー反応が出ないことなど、安全性を実証済みという。奥原啓輔CEOは、
「生涯を懸けて、世界中の卵を代替したい。アレルギーの有無にかかわらず、みんなで一つの食卓を囲める社会の実現を目指す」
23年度から5カ年の農林水産省基金事業に採択。総額13億円の後押しを受ける。
三次をドライブ
平和公園や宮島は、インバウンドなどの旅行者で大にぎわい。一方で県北地域は車がないと周遊しづらいためか、観光の恩恵を受け切れていないという。
(社)日本自動車連盟(JAF)広島支部は三次市の観光振興を図り、若者の車離れにブレーキをかけようと安田女子大学国際観光ビジネス学科の4年生9人と共同プロジェクトを展開。6月11日に同大で、君田温泉や奥田元宋・小由女美術館、もののけミュージアムなど市内15のスポットを巡るドライブスタンプラリー企画を発表した。一定数以上のスタンプを集めると抽選で景品が当たる。JAFの担当者は、
「JAFの会員は50代が最多で、20代など若年層は少ない。そもそも車への興味関心が薄れているとされる中、まずはドライブの楽しみを知ってもらうことがJAFの認知度を高め、会員増につながると考えている。地方の魅力発信は、県全体の課題である若者の転出抑制にも一役買うのではないか」
学生が主体となってPR動画も制作し、JAFホームページなどで公開する予定。
公募展で作家発掘
創作に励む作家を新たに発掘し、応援していく狙いがある。広島市現代美術館は「記憶」をテーマに公募展「HiroshimaMoCA FIVE25/26」の出品作を7月25日まで募集。入選5人・組を10月上旬に発表し、入選作は12月20日〜来年3月1日に展覧する。
作品のジャンル(平面、立体、映像、インスタレーション、パフォーマンスなど)や素材(木、金属、陶など)は問わない。1989年に開館以来、公募展を実施してきたが、2023年の全館リニューアルオープンを機に企画を刷新。入選者には美術館のサポートを受けながら作品づくりに取り組んでもらう。学芸員は、
「一般的な公募展は出品料が必要なケースが多いが、当館の公募展は無料で誰でも応募でき、受賞者には活動奨励費が支払われるなどハードルをかなり低くしています。初回の応募数は326件。第2回目の今回テーマは強く主張していないが、被爆80周年を迎える広島に関連したキーワードを設けた」
東京芸術大大学院映像研究科メディア映像専攻准教授で、国際芸術センター青森の服部浩之館長らが審査に当たる。