本店を全面改装、近隣に専用工場も
「揚げもみじ」で知られる、もみじまんじゅう製造の紅葉堂(廿日市市宮島町、竹内基浩社長)は5月24日、厳島神社西側の海沿いに初のカフェ業態店「マゴジイ・カフェ&ギャラリー」をオープンした。3階建ての旧店舗を全面改装。また、主要な製造拠点だった本店の全面改装に着手したのに伴い、5月30日に島内に製造拠点を新設・稼働させた。
新店は、20数年前に閉めた店舗跡の1〜2階部分を活用。内装は無塗装のコンクリート壁を用い、洗練された空間に仕上げた。大きなガラス窓からは大鳥居を望むことができ、ゆっくりと過ごせる点を訴求する。席数は約50席。自家製あんこともなかを合わせた菓子やコーヒーなどを提供し、併設するギャラリースペースでは作家による展示販売やイベントも開く。年商は3500万円を目指す。同業態の店舗展開も視野に入れる。
老朽化していた本店は3月末から1〜2階部分の改修工事に着手。工事は3期に分け、店舗を半分ずつに区切り改修しながら営業を続ける。全面オープンは来年2月を予定。しばらく使っていなかった2階部分も活用し、イートインスペースを従来の2倍程度に拡張する。ドリンクなどの提供にも力を入れる方針だ。
改修工事に伴い、本店で行っていたもみじまんじゅうの製造業務は、徒歩10分弱の場所に新設した大西工場に移管する。まんじゅうを焼き、包装するまでのラインを1本増やし、小麦粉の振るい機を導入することで、生産性向上を図る。カフェの開業、本店の改修、工場新設を合わせた総投資額は約2億5000万円に上る。
同社は島内に本店、弐番屋、海岸通り店の3店と、宮島口のetto店、広島駅ビルの広島ekie店を展開し、今回のカフェ開業で6店舗体制になった。竹内社長は「これまでは製品の改良や開発に注力していたが、ようやく製造現場の改善に着手できた。社員が誇りを持って働ける職場環境を実現したい」と話した。