地元愛着の醸成へ社団法人設立から初開催
青少年育成事業の(社)ベースキャンプ(西区三篠町、篠原隼代表理事)は、子どもが職業や経済を体験するイベント「出張 ぼくらの町」を昨年12月24日の社団法人設立から初めて開く。就職活動生が志望する業界や職種には、低年齢からの社会見学や職業体験の影響が大きいとされる。広島県の転出超過が課題となる中、地元定着の促進策としても注目されそうだ。
中野ルンビニ幼稚園(安芸区中野東)を会場に、8月9〜11日の各日帰りで全日程の参加が条件。小学生(3年生以上)を中心に仮想の役場、銀行、新聞社、レストラン、カフェ、神社、ジム、リサイクルショップなど十数種に〝就職〟。仕事の給料として疑似通貨を受け取り、納税、貯金、食事、買い物などを通じて、楽しみながら社会や経済の仕組みを学ぶ。自分の店や会社の人気を高めるために試行錯誤しながら、考える力やチャレンジ精神、達成感、自己肯定感を育む狙い。高校〜大学生のリーダーが子どもらを指導する。篠原代表理事は「ぼくらの町を原体験に、地元への愛着や地域に貢献したいと思う人を増やしたい」と話す。子どもの参加80人、ボランティアスタッフ50人を想定。参加費は小学生が2万2000円で、6月上旬に募集を始める予定。
文房具や菓子などの寄贈を募るほか、子ども用制服や銀行の番号表示機、ジムのトレーニング機器など、各職業に必要な備品の貸し出しに協力する企業も探す。篠原代表は広島国際青少年協会で2013年から同様のイベントの定期的な立案〜開催を主導した。23年の同協会解散を受け、新たに社団法人を立ち上げた。
ぼくらの町に先立ち、3月に同幼稚園で段ボールドーム制作を実施。約30人が参加し、明確な正解のない創意工夫について仲間と対話を重ねて作り上げ、保護者をもてなした。