地域経済 2026.04.10

新和金属 設備保全の新規事業を計画 叡啓大と共創、競合他社へ訴求狙う

 部品めっき加工の新和金属(府中町、新谷浩之社長)は創業記念日の6月14日をめどに、工場や製造機械の保全サービス事業「レトロフィットサービス+(プラス)」を始める。設備老朽化に悩む同業他社をメインターゲットに、培ってきたノウハウを社外に展開。社外の技術者の高齢化にも対応する。2029年までに個別売上高2000万円を目指す。

 レトロフィットは、既存の機械や建物に新しい部品や機能を後付けし、修理を超えたアップグレードを施すという意味。めっき加工の製造機械は特注品が多いことに加え、塩酸や苛性ソーダなどの劇物を使うため設備の劣化が激しく、多額の保全費用が継続的にかかる。24年1月に、長年社内にあった修繕専門部署を「設備エンジニアリングサービス部」として格上げ。例えば歯車の歯が回転する特殊部品を自作し、一般的な部品が2年で摩耗するところを7年以上に延ばすといったレトロフィットを手掛けてきた。昨年10月、企業と教員や学生が協力し、計半年間で新たなビジネス創出を目指す県立叡啓大学の共創プロジェクトに参画。同学独自のフレームワークを用いた課題抽出や、学生の積極的な競合他社インタビューなどを経てサービス化に至った。

 月額16万5000円で担当者が月2回、数時間訪問し、工場の環境改善や機械修繕を行う。契約期間は3カ月以上を検討。初月無料で、ヒアリングを通じてサービスとの適性を見極める。高度な作業や大型の修繕、部品製作には追加費用で対応する。今後は、設計・製作の技術者でもある山本浩一取締役が中心となって訴求していく。新谷社長は「特注の製造設備は更新費が億単位になることもある。経済の先行きが不透明な中、多くの中小メーカーは投資に足踏みしている。老朽化した設備でも製造を続けなければならない。競合他社であれ、当社の知見が事業継続の助けになれば」と話す。

  1959年創業。2022年に本社を改装し、障害者就労移行支援事業所「すみっこテラス」を開いた。現在の障害者雇用率は約6%で、法定の2・5%を大きく上回る。

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