地域経済 2026.04.02

酒造設備のキクプランドゥー 27年春に上深川で2工場 売上10億へ大型品の製造力強化

 醸造設備製造などのキクプランドゥー(安佐北区倉掛、菊田壮泰社長)は2027~28年にかけ、同区上深川町の県道37号沿いに2工場の整備を計画している。同社初の製造専用拠点。従来品に加え、日本酒のもろみ製造用タンクなど大型品の製造体制を整える。26年1月期は4期連続2桁成長の売上高7億円を計上。今期は同8億円を見込み、28年に10億円を目指す。

 自社保有の第1工場「KPD01」=イメージ図=は、敷地566平方㍍に鉄骨3階建て延べ500平方㍍を計画。27年1月完成、3月稼働を見込む。「KPD02」は所有者から新築を賃借する形とし、敷地786平方㍍に鉄骨平屋建て延べ361平方㍍の見込み。初期は倉庫や軽作業場として運用しながら防音、空調設備を整え、28年1月までの工場化を見込む。将来は一方を火入れ・洗浄機器、他方をタンク群といった製品ごとの拠点とする構想を描く。菊田社長は「従来は小規模拠点で作業しており、土地の用途制約で大型設備は外注に頼らざるを得なかった。準工業地帯の工場確保で内製化を進め、コストと納期の課題を解消したい」と話す。事業拡大に向け、30年までに従業員を現在の25人から35人へ増やしたいとする。

 1998年に設備工事会社として設立。取引先の要望に応じる過程でメーカーとしての機能を高めてきた。22年に出荷作業ができる八木スペースを稼働。現在は売り上げの約6割を自社開発品が占める。

もろみ温度の遠隔管理で連携

 3月、IoTサービス開発などのラトックシステム(大阪)と連携し、日本酒製造時のもろみ温度の遠隔管理を実現した。

 日本酒製造では、発酵時の製造物の温度によって菌の活動や発生物質が変わり、味に影響するため、温度管理が要諦。一方、外気温やコメ、菌の種類といった影響を受け、仕込みごとに異なる変化が起こる。従来は杜氏や蔵人が夜間や休日を問わず数時間おきに現場で確認、調整していたが、特に人員が少ない蔵では大きな負担となっていた。キクプランドゥーが展開する、もろみ温度管理機能付きタンク「KPDのジャケタン+もろみ温 制御くん」と、ラトック社の酒造向けサービス「もろみ日誌クラウド」を連携。スマートフォン用アプリ上での即時データ確認、変更や、計画を事前に入力する自動制御に対応する。そのほか経過や設定も記録し、従来は属人化しがちだった杜氏などベテランの技術を社内に蓄積できる。今後は両社が営業活動時に相互に提案して訴求したいとする。

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