地域経済 2026.04.03

村上農園 ライセンス供与で台湾市場開拓 ブロッコリー新芽の売り上げ倍増

 スプラウト(発芽野菜)生産販売で国内トップの村上農園(佐伯区五日市中央、村上清貴社長)は、台湾のグリーンヴァインズ社に高成分野菜「ブロッコリー スーパースプラウト」の生産販売ライセンスを供与しており、2025年の現地売上高が前年比2倍の約1億8000万円となった。村上農園が培った植物工場のノウハウは気象条件や土壌に左右されることなく通年生産が可能なため、まずはアジアを中心に海外ライセンスビジネスの展開を進めていく。

 共働き世帯数と比例して外食機会が増える台湾では生鮮野菜の摂取不足が課題となり、高齢化の進行も相まって健康志向が強まる。抗酸化作用などの有用成分スルフォラファンを豊富に含む同製品(台湾名・三日苗 超級青花椰苗)の科学的根拠が周知され、医師や栄養士ら専門家が推奨。コロナ禍後の予防医学への関心や健康ニーズに応える形となった。

 ライセンス契約は21年に結び、22年に出荷開始。原料種子の選定から生産管理、品質評価、マーケティングまで体系化して技術供与している。日本と同様に村上農園の研究所で成分量を定期測定し、高濃度を維持する体制を構築するなど、日本ブランドとしての安全性や品質管理への信頼も支持の拡大を後押しした。

 グリーンヴァインズは主に量販店に納め、一部のレストランでも使われる。スキンケア商品も展開しており、同スプラウトのエキスを配合した美容液も開発している。同社の売上高は約18億3000万円。

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