ひろしまインキュベーション&キャピタル / 滝上 菊規 社長

昨年11月に設立された広島大学発ベンチャーキャピタル(VC)の社長に就いた。同大スタートアップ推進部門長を兼務。3月末、第1号ファンドの組成を発表した。医療、農業、情報などの研究成果を基に起業した県内大学発ベンチャーに投資し、地域活性化を目指す。
「2022年に本学が主導して中四国17大学と支援組織ピース&サイエンス イノベーション(PSI)をつくり、研究~創業前が対象のGAPファンドを運用して資金、人材育成を支えてきた。当社は起業後を対象とし、全体で切れ目のない支援体制を整える」
広島VC(中区)と官民ファンドの地域経済活性化支援機構(東京)から専門家派遣を受けて運営。広島銀行、中電工、中外テクノス、三光電業といった県内外11社から計11億9100万円を集めた。5~8社に各1億円程度を投じる予定。ファンド存続期間は10年で、最大5年延長できる。
「地域への投資という趣旨と、昨年9月にPSIの支援先で初のベンチャー、シンラが本学から設立され、起業の土壌を示せたことが今回の出資を呼んだ。第1号を成功させて地元財界の連携を強め、中四国にも投資先を広げていく」