
スニーカーブランド「スピングル」を展開するスピングルカンパニー(府中市、内田貴久社長)は、一般消費者への直販を強化している。3月に東京の池袋と神奈川県鎌倉市に専門店を開くなど、ここ3年で5店を相次いでオープンし、全国17店体制とした。従来の靴小売店や百貨店への卸売りに加えて、ブランドの世界観を直接伝えることで認知向上につなげる狙いだ。
2024年1月にブランド名を「スピングルムーブ」から一新。同年に東京の銀座で旗艦店を開くなど、リブランド後は関東圏で出店攻勢をかけている。3月27日に開業した池袋の専門店は、25〜26年度にかけて大規模リニューアルを進める商業施設の池袋パルコ本館5階フロアの一画(店舗面積36平方㍍)に入る。最新ファッションとポップカルチャーの発信強化を目指す同施設に入り、若年層を中心に訴求する。21日オープンの鎌倉は、JR鎌倉駅近くで観光客も多く行き交う「小町通り」沿いに位置する。路面店で店舗面積は29平方㍍。いずれもカンガルー革を使うローカットモデル「SP―110」やサイドゴアモデル「SP―442」など看板商品を主体に扱う。
同社は1997年に設立し、スピングルブランドは2002年に立ち上げた。スニーカーでは珍しい多様な革を使い、靴底部分を側面まで巻き上げる独自のデザインが特徴。工程の大半を手作業で仕上げ、「国産ハンドメイド」ブランドとして訴求力を強めている。全国の百貨店や約350のシューズショップに卸すほか、専門店は東京7、神奈川2、長野1、大阪1、京都2、広島2、福岡2の計17拠点体制を敷く。