スポット 2026.04.06

スポットニュース

経済ニュースからこぼれた気になる話題を記者の視点で紹介。

一隅を照らす

 マツダは4月1日、本社講堂で入社式を開き、総勢454人を晴れやかに迎えた。

 あいさつに立った毛籠勝弘社長は、

「私たちは自動車産業において決して大きな会社ではなく、さまざまな制約があります。それを発想の力で、チャンスや価値に変えることが重要です」

 3代目社長の松田恒次が大事にしていたという、天台宗開祖の最澄の言葉を紹介。

「一隅を照らす者、これ国士なり。一隅とは今置かれている場所のこと。そこを照らせる人は国の宝であるという意味です。どこにいようが努力を怠らず、自分の役割に最善を尽くす。目の前の、一本のねじにも誠実に向き合ってください。その積み重ねこそ、マツダの〝走る歓び〟を支える信頼となるのです」

 まずは自分自身を見詰め直す「脚下照顧」という禅語がある。新社会人としての歓び、初心を大切に。

 

まず市場をつくる

 市場性をめぐり、社内では慎重な議論が重ねられた。業務用食品のあじかん(西区商工センター)は5月、ゴボウスープを発売する。新たな事業の柱に位置付ける、市販向け総菜の第一弾だ。

 ゴボウを皮ごとふんだんに使い、1食で半日分の食物繊維を摂取できる自信作。茶一色で見栄えはしない。だが、方針を変えなかった。平岡智光執行役員は、

「当社は2010年にゴボウ茶の製造販売に参入したが、一般的でない商材のため販路開拓が難しく、自社通販からの展開を余儀なくされた。健康効果から徐々に顧客が広がり、評判を聞きつけた小売店から引き合いが来るまでに4~5年を要したが、今はほぼすべてのドラッグストアで扱われている。良いものを作り、きちんと消費者に届ければ生き残れる。改めて商いの原点を学べたのが大きい」

 新事業も同様に通販から始め、顧客の反応を基に改良を重ねながら需要を掘り起こす戦略だ。新事業企画課の東山公光課長は、

「スープも個包装も初の試みで、充てん一つとっても試作と失敗の繰り返し。市販総菜という新たな販路の開拓も、決して簡単ではない。それでも、必ず市場をつくる覚悟です」

 創業の精神が脈々息づく。

自分のため

 腸から健康を育む植物乳酸菌飲料「マイ・フローラ」で新市場を広げる野村乳業(府中町)は、世界一の人口を抱えるインド市場を見据え、新たなビジネスモデルに挑む。

 県の海外スタートアップ等連携実証プロジェクト創出事業に採択。マッチングなどの支援を受け、インドのベンチャー系乳業メーカーなどと契約した。

今年度内に機能性発酵食品製造販売の事業化をもくろむ。野村和弘社長は、

「十数年前に乳業から植物乳酸菌への事業転換を決断。新しいことへ挑戦する日々が続いた。必死でした。社員には未知なことに貪欲になり、普通じゃないことをやってほしい。普通なこと、ルーチンに終始していると視野が狭くなり、変化がなくなる。気付くとゆでガエル。今の自分自身に問いかけ、疑問を持つ意識が大事。何よりも自分の成長のために働いてほしい」

 インドでは、日本発の高品質プロバイオティクス事業の確立を目標に、現地で共同開発した商品を製造販売する計画。海外市場開拓へ大きく踏み出す。

求む適齢男性

 加齢に伴って誰しも身体に変調を来す。女性だけでなく男性も訪れる更年期。広島大学(霞キャンパス)大学院医系科学研究科の未病・予防医学共同研究講座(杉山政則教授)は、乳酸菌の生菌体をプロバイオティクスとして摂取することで、男性更年期の特徴が改善するかどうか調査に乗り出し、被験者を募集している。

 疾病に罹患(りかん)していない男性40~64歳を対象に被験者80人を集め、効果の指標として血液中のテストステロン濃度の測定。更年期およびQOL(生活の質) に関するアンケートなども実施。担当する野田共同研究講座准教授は、

「被験者数は現在ようやく21人。スウェーデンのバイオガイア社が、対象とする乳酸菌に雄マウスの男性ホルモンを有意に増加させる作用があると確認。これを契機に臨床研究を始めた。ヒトでの有効性を検証すべく同社との共同研究として取り組む。今後の臨床研究のために新規応募者は当講座の臨床研究ボランティア登録も任意でお願いしている」

 調査への参加条件は、医薬品の常用や長期の海外旅行の予定がない、他の臨床研究・治験に現在または過去3カ月以内に参加していない、精神疾患の既往歴がないなど。負担軽減費として説明会に2000円、アンケート調査4000円、摂取期間後の検査8000円(全参加で計1万4000円)を支払う予定。(電)082-257-1533。https://funcfood.hiroshima-u.ac.jp

 元気に機嫌良く毎日を過ごしたい。

親を大切にする

 広島市倫理法人会(吉岡裕幸会長)の「倫理経営講演会」が3月24日、広島国際会議場であった。インターネット広告事業のアサム(福岡)の平川雅樹社長(61)が、難病を患ったときの経験談を語った。

 順調に業績を伸ばしていた数年前、難病の一つである間接リウマチを発症。キーボードを一日打ち続けることが難しくなり、なかなか病気を受け入れることができなかった。しかし倫理法人会の倫理指導を受け、向き合い方が変わった。病気がちで体の弱かった父の苦労や気持ちをくむことができるようになり毎日手紙を書くなど、親孝行の実践につながったという。

「親を大切にせず経営を続けることは、砂地に家を建てるようなもので、いつか必ず崩れる。全ては心次第。突然やってくる苦難をどう解釈するのか。人生を左右すると思う」

健康支援協定

 2月に開かれたミラノ・コルティナ五輪は出場枠の女性比率が冬季で史上最高の47%を占めた。

 作業療法士の視点で安全な家づくりを助言するハプロット(廿日市市)は、2024年に初のインカレ(全日本大学バスケットボール選手権大会)出場を果たした学校法人古沢学園・広島都市学園大学(南区宇品西)女子バスケットボール部と選手の健康支援に関する協定を結んだ。

 理学療法士で満元貴治社長夫人の優香さんは24年から法人向け女性健康支援事業「ウェルマップ」を展開。支援協定は佐伯高校女子硬式野球部に続く2例目になる。夫婦共に同学園・広島医療保健専門学校の卒業生で、都市学園大の古澤宰治学長とは師弟関係。女子バスケ部は昨年、僅差でインカレ出場を逃し、2年ぶりの出場を目指す。優香さんは、

「ジュニアスポーツ教育コースなどを設ける都市学園大学は子ども教育学部生が多く、支援を通じて女性の健康促進の重要性を肌で感じてほしい。将来を担う子どもの健やかな成長を願っている」

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