
合成樹脂製品専門商社の三鬼化成(西区横川町、大久保恵身社長)は2027年春に同町2―2―12ほかへ本社の新築移転を計画している。既に土地396平方㍍を取得して着工済みで、来年1月に完成予定。近年堅調な本社の採用状況を鑑みてオフィス面積を約1・5倍に拡大するほか、社員が一堂に会せる大型会議室を設ける。25年12月期の売上高は前年比2%増の74億円を計上。今期は78億円を見込む。

同地はアスカネット(安佐南区)前身の飛鳥写真館の跡地で、現本社から北東に約30㍍。近年は三鬼化成が社員用駐車場として借りていた。鉄骨4階建て延べ1329平方㍍を計画。1階は駐車場(来客用2台分)と荷物の一時搬入出スペースを用意。2~4階は各327平方㍍で、2階は広島支店と車両部門、3階は営業部門の一部や会議室、4階は社長室、管理、商品部門などを配置する。内装はレイアウト変更に対応しやすいシンプルな設計で、各フロアに休憩スペースを置く。各階に開放感のある大きな窓を設け、西日対策に遮光ガラスを採用する。福光設計事務所(東区)が設計し、広電建設(中区)が施工。投資額は非公表だが、広島銀行の融資を受けた。1963年築で老朽化が進む現本社は取り壊す予定。今後の土地活用は未定で、売却を含め検討する。大久保社長は「人員や業務形態を変えずに移転できることは大きい。新規事業も検討していきたい」と話す。

三鬼化成は1952年創業。商社だが、企画力を武器に自社ブランドも持つ。近年は特に自動車関連部品の製造にも注力。2024年5月には子会社エスケー工業を新設し、廃業した取引先の事業を承継。東広島市豊栄町で自動車向け製品の加工縫製工場を稼働している。