地域経済 2026.03.27

TAA広島 中古車オークション成約率最高 26年はイラン軍事衝突で輸出の影響懸念

 中古車オークションで県内最大手のトヨタ・オート・オークション広島会場(TAA広島、東広島市河内臨空団地、森由也会場長)は2025年の成約率が前年比0・4ポイント増の84・71%となり、07年開設来の最高値を2年連続で更新した。国内需要、輸出用ともに堅調だが、26年の動向予想として2月末に米国とイランの軍事衝突が始まった影響が懸念される。

 24年は国内の複数メーカーの認証不正問題を受けた一時出荷停止で新車購入時の下取り(中古車として流通)が落ち込んでいたが、25年は出荷再開後の増産による反動増でオークション出品台数が前年比4736台増の7万3897台と盛況だった。出品量が増えても需要は依然として高いことから、成約率が極めて高いレベルで着地した。

 利便性の向上策も功を奏す。25年8月から競りのレーンを四つに倍増したことで、会員は終了後に自店の業務に戻ることができるようになった。出品作業の余裕も生まれる。25年11月から毎週火曜に山口県宇部市で最大収容350台のヤードを特設。今は100台近く出品され、常設化を視野に入れる。オークション取引のサポートアプリはQRコードによる履歴表示といった機能を拡充。6割以上がウェブ落札に変わるなど普及している。

 26年は1月の周年記念初荷市で過去最多の出品3648台を記録。成約率90・1%で、平均成約単価は83万3000円となり、5年前の水準よりも約30万円高い値が付いている。現在、下取りの動きは落ち着きを見せるが、ガソリン車の購入時に最大3%の税金がかかっていた自動車税「環境性能割制度」が3月末に失効することで新車が一層売れ、再び下取りの活発化が予想される。

 輸出を目的とした落札の傾向を見ると、ロシアへの輸出禁止措置(電動車や1900cc超)が続くものの対象外の車は次々と買い手が付く。25年はこれまで通り東南アジア、ドバイ(アラブ首長国連邦)、アフリカなども好調だった。ただし現在、ドバイ向けは港で滞留するほか、船賃が2倍超に上昇したという情報もあり、状況が不透明という。

県内約2,500社の企業・決算・役員情報などを検索!

関連記事

料金プランへの誘導バナー・デザイン差し替え

おすすめ記事

広告
広告

最新ランキング(2026.4.3更新)

企業データベース