インタビュー 2026.03.18

品質管理AIで東証グロース上場

フツパー / 大西 洋 代表取締役CEO

造船、半導体へ展開狙う

 広島大学発ベンチャーのフツパー(大阪)は昨年12月、東証グロース市場へ上場した。製造現場向け外観検査AI「メキキバイト」を主力に、トヨタ自動車や佐川急便、フジッコなど大手企業とも取引を広げ、2020年の設立から5年で累計取引社数215社に成長。大西洋CEOに上場の舞台裏と成長戦略を聞いた。

ご経歴を教えてください。

 1994年生まれ、兵庫県出身。広島大学工学部卒業後、新卒で日東電工のICT部門に入社。退社後にイスラエルでの起業を経て、大学時代の同級生らと当社を創業した。

主力事業の現況は。

 外観検査AI「メキキバイト」がカメラなどハードウエア込みで売上高の約7割を占め、うち食品業界だけで約30%にあたる。受託開発「カスタムHutzperAI」は直近で最も伸び率が高い。会社の信頼度向上に伴い大口顧客との取引が増えており一段と力を入れる。分析AIサービスはこの2~3年で大きく伸び、売り上げの2番手に育ってきた。

上場の率直な感想は。

 これから頑張らなければという思いが強い。上場後に初めて迎えた2025年12月期決算は増収増益し、粗利65%、営業利益率32%で着地したが、市場の期待値はさらに高かったようで、決算公開の初日にストップ安という結果になった。株価は毎日確認するが、財務イベントがない限り影響は限定的だと見ている。

上場へ最も大変だったのは。

 業績の予実を合わせることだ。売り上げが予想から10%以上ぶれると上場会社は業績修正の発表が必要になる。2倍成長の軌道上でその精度を保ち続けるのは大変だった。監査法人出身で事業会社の上場経験も持つ高木真一郎取締役CFOが先回りして準備してくれて心強かった。

上場できた要因は何か。

 着実な準備と優秀な人材の早期採用に尽きる。高木以外にもAI開発技術者の山本泰弘執行役員がいなければ検査事業は立ち上がっていなかった。優秀な人が入れば会社は伸びる。その好循環をつくることに最大限の時間を使ってきた。

この記事はいかがでしたか?
県内約2,500社の企業・決算・役員情報などを検索!

関連記事

料金プランへの誘導バナー・デザイン差し替え

おすすめ記事

広告
広告

最新ランキング(2026.3.19更新)