インタビュー 2025.09.04

一新した玄関口、広域から呼び込む 楕円形の都心づくりへ機能発揮

中国SC開発 / 松岡 秀典 社長

広島のまちの魅力について。

 観光資源に恵まれ、カープやサンフレッチェ、ドラフラといったプロスポーツや山海の味覚がそろう食文化も素晴らしい。有形無形の地域の価値、魅力にあふれており、こうした資源、地域文化を融合すると国内外から長期滞在の需要を呼び込める。広島を拠点に多島美の瀬戸内エリアへ足を延ばしてもらえる。一定規模の地方都市と比べ、広島駅周辺の開発は周回遅れながら今、大きく前進。さらにポテンシャルを高め、周辺部も含めて一体的に発展していく街づくり戦略が求められていると思う。
 全国の政令指定都市では地下鉄が主流。広島の路面電車は大きな地域資産の一つだと思う。これを維持し守るだけではなく、積極的にアピールしていくために、広島電鉄とも連携し、シナジーを狙った計画を詰めていきたい。

開業に向けて全館構想を練ってきました。

 〝地域のため〟を徹底的に考え、住民の方や大学生らと協議を重ね、地域の視点を大事に館のコンセプトを決めた。豊かさやコミュニケーションが生まれる全館カフェをテーマに随所に知恵や工夫を凝らした。
 おかげさまで現在、共感してもらっている部分もあると感じている。支持され続けるためには、まだまだすべきことが山ほどある。老若男女さまざまな層が集まり、楽しいと感じてもらえる空間づくりに向けてテナントをはじめ、関係者らみんなで育てていく姿勢を大事にしたい。

経歴を踏まえ、役立つ視点があれば教えてください。

 JR西日本が分割民営化間もない頃で、私は地元大阪の地域やまちづくりに役立ちたいと入社を希望。
 現在はエンドユーザーと最前で触れ合う現場の陣頭指揮を担う立場だが、これまで総合企画や経営戦略の本部時代はグループ全体を経営の視点で見ていた。その後、JR大阪駅と天王寺駅で駅型商業施設「ルクア大阪」と「天王寺ミオ」を運営するJR西日本SC開発の副社長として西日本の駅ビル・SC運営11社を統括する本部機能に携わり、振り返ると、俯瞰(ふかん)的に物事を見る習慣が役立っていると感じる。

将来へ抱負を聞かせてください。

 開業景気の真っただ中の就任。ワクワクする一方で、責任も大きいと感じている。一過性でなく、持続させることが重要。鉄道やホテルなどを擁するJRグループ全体で相互に送客する仕組みを生かし、少しでも地域発展に貢献したい。むろん地域産業との連携を深め、テーマごとに協業しながら盛り上げていきたい。

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PROFILE
プロフィール画像

 1969年6月9日生まれ、大阪府出身。早稲田大学法学部を卒業後、西日本旅客鉄道に入社。総合企画本部グループ経営推進室長や経営戦略本部経営戦略部担当部長などを経て2023年6月同社グループ理事、JR西日本SC開発副社長、翌年同社理事を歴任後、6月18日付で現職に就任。

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