フジ / 山口 普 社長
経営統合の成果は。
2026年度までの3年で40億円のコスト削減を計画し、順調に進んでいる。各屋号が別々に行っていた商品や資材の仕入れを統合し、スケールメリットを追求。また、今期中に物流再編を完了する。配送センターの管轄店舗を見直し、屋号を問わず店舗に一番近いセンターから商品を運ぶことで効率を上げる。昨期の四国に続き、今期は中国地域に着手し、センターから店舗までの平均配送距離を従来の62㌔から47㌔に短縮する。将来はセンターの統廃合や新設も検討。同業他社と取り組む中四国物流研究会を通じて、ホームセンターなど他業種とも共同配送を始めた。
昨年度に人事・財務などバックオフィス系のシステム統合を完了し、POS、発注システムなどの商品系も今年度中に大半を整備。労務管理や受発注を一本化し、生産性を上げる。

昨年末オープンのマックスバリュイオンタウン楽々園店は、フジの買い回りしやすい店内と、マックスバリュ西の効率の良い陳列方法を融合。ノウハウを持ち寄り開発したボリューム感のあるおにぎりなどのオリジナル総菜も好評だ。
発注方法を見している。
今秋から日曜の納品を廃止。3月からの試行で商品の7割は週1回の発注で十分だと分かった。品目ごとに適切な納品頻度を定め、配送センターと店舗の双方の負担を減らす。牛乳、豆腐などデイリー商材の発注データ送信を前倒しして計画的にトラックやドライバーの手配を行えるようにする。メーカーの作りすぎを防ぎ、フードロス削減にもつながる。
事業環境は。
25年2月期連結営業収益は前年比1%増の8089億円と過去最高となったが、消費者物価指数の伸び幅には及ばず、顧客の支持を十分に得られていないと捉えている。将来不安などから消費にお金が回らない現状が続く中で、どうすればお客さまの生活に寄り添える企業たり得るか、真剣に考え続けなければいけない。
足元では26年度までの3年で150店のリニューアルをやりきり、その後も同ペースで続ける。併せて、既存店周辺の空白エリアに出店し、ドミナントの密度を濃くしていく。
人口減少エリアはどうしますか。
マーケット縮小からは逃れられないが、そこに住む人の生活を支えるのが我々の役割だ。89店752ルートに拡大した移動販売に加え、食品と薬などを扱う「フード&ドラッグ」を検討。山間部など従来型の改装が難しい店舗の処方箋としてモデルを確立したい。