福屋 / 鈩前 浩二 広島駅前店店長
昨秋に大型スポーツ専門店、4月に女性誌販売部数全国1位の雑誌ハルメクの実店舗も導入しました。
マツダスタジアムに続き、昨年2月にサッカースタジアムが開設。広島は野球、サッカー、バスケットとプロスポーツの街として一段と観戦客が増え、スポーツを身近に親しむ環境が整ってきた。スポーツ関連を強化する必然性を感じており、カープグッズ売り場はタオルやTシャツなど福屋限定品をそろえ、根強いファンにしっかり応えている。
中四国初のハルメクは主力購読者層が来店層とも重なり、実店舗へ集客するシナジーを高める。
新駅ビルの商業施設ミナモア開業をどう受けとめていますか。
ミナモアとは互いに魅力を高めながら、地元百貨店として少しほっとできるスペース、ゆったり過ごせる役割を担いたい。八丁堀本店はラグジュアリーブランドを扱うが、駅前店は日常生活に寄り添う〝ちょっといいもの〟にアンテナを張った品ぞろえにする。SCで扱うブランドにもチャレンジし、ハイブリッド型で相乗効果を狙う。
百貨店は、販売員と会話を楽しんで買い物をしていただく存在価値が根底にある。一人一人の顧客を大切にし、細かな要望に応えられる丁寧な接客を尽くし、何度も足を運んでもらえる店を目指している。
入居するエールエールA館へ26年に市中央図書館が入ります。
改装は図書館の移転が契機になった。駅前店フロアは約4割減となるが利用客のニーズに合わせてテーマごとに店舗を集めたフロア構成に再編成しながら26年春に全面開業の予定。エールエールA館地下2階〜地上11階のうち、福屋広島駅前店はもともと地下1階〜地上9階だったが地下1階〜地上5階に集約する。11階のレストランフロアは従来通りの営業。6・7階は書店やクリニックなどエールエールA館のテナントで占め、図書館は8〜10階に入る。
図書館を目的に、買い物以外の来店動機が生まれる。足を運んでいただく理由は多ければ多いほどいい。〝ここにしかない〟の品ぞろえと、来店したついでに買い物を楽しんでもらえるよう工夫していきたい。
駅前店のアクセスが改善します。
南口広場周辺の各施設へのペデストリアンデッキが整備される一環で、来春を目途に、新駅とエールエールA館2階部分がフラットにつながる。駅改札口から地下道や階段を使う従来ルートの距離200㍍が半分以下に縮まり、駅中央に隣接予定のにぎわい空間から、わずか36・5㍍の至近距離に。開業から27年目にして名実ともに〝駅前店〟と胸を張れる。デッキから館内を通り猿猴川護岸に直接アクセスできる歩行者通路も整備される。駅前周辺の回遊性が一段と高まると期待している。