その他 2024.03.14

第28回 広経大教授が語る デジタルマーケティングの現在と未来

SNS活用

 SNSをマーケティングに活用していますか。総務省の情報通信白書によると、2022年時点で1億200万人が月に一回はSNSを使っています(通信アプリ含む、アカウントの有無は問わない)。この事実だけでもマーケティングにおける重要性は疑いありません。
 それ以外にもSNSを利用するメリットはたくさんあります。デジタル広告と同様に、データに基づいた精緻なターゲティングや効果検証・分析が可能です。また広告を出稿するだけではなく、自らのアカウントから投稿することで顧客との関係性を強化したり、認知を獲得することができます。ストーリー形式の投稿やインタラクティブ(相互作用)なコンテンツによって自社への親近感も得られます。そして顧客と直接コミュニケーションを取ってフィードバックを受けられるので、顧客のニーズや嗜好を理解し、サービスの改善も図れます。
 これらのメリットを最大限に生かすためにはターゲットの理解、適切なコンテンツの開発、データに基づく分析・改善といった要素が重要です。具体的には以下のようなポイントを参考にしてください。

①ターゲットの理解
 対象となる顧客を深く理解しましょう。年齢、性別、興味、趣味、オンラインでの行動パターンなどターゲット層の詳細な人物像を策定し、できるだけ受け入れられるコンテンツを作ります。例えば若年層がターゲットの場合は、話題の事柄や流行を採り入れるのが効果的です。

②ストーリーテリング
 ストーリーは感情に訴え、自社への愛着を高められます。物語仕立てで製品やサービスの背景にあるストーリーを伝えます。一例として、地元食材を使うレストランが産地や生産者を紹介するという内容が考えられます。

③ビジュアルとデザインの重視性
 魅力的なビジュアルはユーザーの注意を引き、記憶に残りやすくなります。写真やグラフィック、動画などのビジュアル要素を効果的に使いましょう。特にインスタグラムでの投稿では目を引く写真や映像が有効です。このような投稿制作にはAIツールを活用するも良いでしょう。

④インタラクティブな要素の導入
 インタラクティブな要素を盛り込んだコンテンツは投稿に対する評価を高められます。クイズや投票、コメント募集など参加型のコンテンツはその好例です。

⑤トレンドの活用
 トレンドや話題を採り入れることでコンテンツの広がりと共感を増やすことができます。例えばSNS上の流行や、イベントなどに関連したコンテンツ制作が挙げられます。

⑥定期的な分析と調整
 SNS側が用意する分析ツールを活用しましょう。投稿のリーチ(閲覧アカウント数)やエンゲージメントを分析し、最も効果的だったコンテンツのスタイルや企画内容を反映させます。
 SNSの特性に合わせたコンテンツを工夫して投稿することで、自社アカウントからの投稿で予算をかけずにプロモーション活動ができます。まずは自社の顧客に合わせてSNSの種類を選択しましょう。その際に最もユーザーの多いラインは重要です。「ライン公式アカウント」を設定して既存顧客との関係強化から始めてはいかがでしょうか。

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PROFILE
宮田 庄悟(みやた しょうご)

宮田 庄悟(みやた しょうご) 1956年1月3日生まれ、和歌山県出身。早稲田大学を卒業し、79年4月に電通入社。東京、ニューヨーク、北京、ロンドンでマーケティング、イベント、スポーツ業務に従事。「ラグビーワールドカップ2019組織委員会」の広報・マーケティングなどを担当。20年4月から現職。

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