その他 2023.09.07

第24回 広経大教授が語る デジタルマーケティングの現在と未来

生成AIツールとデータドリブ ンマーケティング

 現代のビジネス環境において、データは企業の競争力を維持し、持続的な成長を達成するための重要な資産となっています。データを活用することで市場の動向を把握したり、顧客の好みを理解したりと、マーケティング戦略を改善し続けることが可能です。これを「データドリブンマーケティング」と呼びます。
 データドリブンマーケティングを成功させるためには自社サイトの訪問履歴、広告の反応、SNSのエンゲージメント、購入履歴や顧客からのフィードバックなど、多様なデータの収集と分析が必要です。そして、その知見を具体的なアクションにつなげることが求められます。
 しかし、これらを実行・運用するためには情報収集やコンテンツ作成、情報発信の工数が課題です。ここでチャットGPTなどの生成AIツールの活用が注目されています。生成AIツールを使った情報収集やコンテンツ制作は、多くの工数を掛けずに新しい施策を生み出すことを可能にします。その具体的な活用方法をいくつか紹介します。

市場動向調査

 生成AIツールは市場調査に活用できます。例えば「最新の食品業界のトレンドを調査して」と指示すると、ネット上の情報を集め、最新のトレンドや市場の動向を報告してくれます。これによって市場調査の時間と労力を大幅に節約できます。

広告コピー制作

 生成AIツールを使えば、ターゲット顧客の行動や好みなどパーソナライズされた広告コピーの制作も可能です。ターゲット像や目的を読み込ませ、キャッチコピーとボディーコピーの候補を生成できます。また、「ABテスト」などコピーを最適化する方法の提案も可能です。そして広告配信結果から、クリック率、コンバージョン(商品の購入や申込み)率の改善を続けます。

ウェブコンテンツ制作

 デジマケにおいて自社ウェブでの情報発信は最も重要な活動です。生成AIツールは情報発信のための記事や動画の台本が容易に作れます。検索エンジンの最適化のために、クリック率やサイトの履歴分析の解析データに基づいたコンテンツにより、ウェブサイトの改善を続けます。

メルマガ制作

 メルマガはマーケティング活動で重要な役割を果たします。生成AIツールを使えば、作成負担の軽減が可能です。例えば「顧客が興味を持つメールのタイトルを10個提案して」と指示すると、タイトルを選んで最終的な文面まで作成してくれます。

SNSマーケティング

 SNSに投稿する文章の作成やデータ分析、SNS広告の作成などにも活用できます。生成AIツールはSNSユーザー向けのキャプションや文章を作れます。各プラットフォームのユーザーの特徴や行動、好み、トレンドに関するデータを分析し、それを基に効果的な提案ができるためです。
 これ以外にも生成AIツールはマーケティングのさまざまな領域で戦略策定やコンテンツ作成に活用できます。そのコンテンツの発信結果のデータを基に、さらにマーケティングの改善・最適化を続けることが重要です。これらの活用によって、データドリブンマーケティングは新たな次元へと進化し、ビジネスの競争力を一層強化することができるでしょう。

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PROFILE
宮田 庄悟(みやた しょうご)

宮田 庄悟(みやた しょうご) 1956年1月3日生まれ、和歌山県出身。早稲田大学を卒業し、79年4月に電通入社。東京、ニューヨーク、北京、ロンドンでマーケティング、イベント、スポーツ業務に従事。「ラグビーワールドカップ2019組織委員会」の広報・マーケティングなどを担当。20年4月から現職。

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