その他 2019.07.25

小林カズヒコの経営者のための実践マーケティング講座 第25回

マーケティング式上手な叱り方

 「ちょっと叱っただけで辞める」、「仕事のミスを指摘しただけなのに全人格を否定されたかのように毎回落ち込む」など、新人社員の叱り方に苦慮する経営者が多いようです。「世代の価値観の差」もあるでしょうが、いつまでも腫れ物に触る接し方では、その関係性自体がボトルネックとなり、事業の発展など望むべくもありません。私が提案するマーケティング式上手な叱り方はシンプルです。
 それはチェックシートを作ること。営業部門であればセールストーク、接客、商品の理解度、アフターフォロー、身だしなみ、言葉遣い、時間管理といった具合に、業務全般を細かく項目に分けて列挙し、定期的に5段階で採点します。採点者は偏りを防ぐために2人以上が理想。クールに数値化するので、感情の入り込む余地がない。具体的にどこを改善すべきか特定でき、全人格否定というような誤解も回避できます。評価ポイントが高くなれば、その分、給与への反映も検討してください。頑張りが金額に変換され、必然的にモチベーションが上がります。
 ほかに重要なポイントは2つ。まず、売り上げだけにこだわらないこと。「いつも明るく元気」、「癒やされる」という職場の雰囲気づくりへの貢献も見逃さないことで、従業員には必要とされている自覚が芽生えます。また、ぜひ加えていただきたいのが「他者のサポート」です。単なる得点争いになると、かえって職場がギスギスします。そこで、ほかの社員の企画書制作を手伝う、業務進行のアドバイスを行うといった、他者へのフォローも評価項目にしてください。上からの指示だけでなく、自主的に同僚で教え合い、支え合う環境へ、ステップアップできます。
 以上、簡単な方法ですが、上司も新人に不必要に気を遣うことがなくなり、ストレスが軽減。離職防止にもなります。なにより、職場がどう機能しているか細かく把握できれば、気づかなかった構造的な問題も発見できます。

読者の質問コーナー

Q:連載の影響で本を読み始めたが、文章が頭に入ってこない。

A:最初は「面白そう」と興味を感じるものに絞ってください。少々忍耐を強いられる本でも、ぜひとも読みたい場合に有効なのが、音読してスマホで録音したものを通勤途中などに聴く方法です。読みきるのに時間が必要ですが、理解度は増します。また、内容を他人に語ると、記憶は強力に定着します。

Q:速読は身につけたほうが良いか。

A:私も新聞で中レベルの速読を使いますが、それは必要な項目を見つけ出すためであって、熟読に勝るものはない。速読では脳は基本的に「すでに知っている内容」しか認知できないと、海外の一流大学の研究で証明されたようです。6月開始の私のオンラインビジネスサロンでは、実践的な読書法も動画で紹介。ご活用ください。

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PROFILE
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小林 カズヒコ 
コピーライターやアートディレクターを経て、中四国初の本格的なマーケティングコンサルに転身。中小企業経営者や個人事業者へのコンサルほか、金融機関からの依頼で経営が悪化した企業への助言も実施。診断や相談先メール(匿名不可)marketingdefense@harukomania.com

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