江田島市のまちづくりを手掛ける（社）フウド（後藤峻代表理事）と（社）ＨＬＬ（水木智英代表理事）は４月、環境省の「地域循環共生圏（ローカルＳＤＧｓ）づくり支援体制構築事業」に採択された。江田島市は近年、ＩＴ企業の進出などで移住者が増え、さまざまな分野でまちづくりの動きがある一方、横の連携が不十分という。フウドは２０２３年、同市内の利害関係者を集めた情報交換会「江田島ミートアップ」を２回開催。産業と観光など、さまざまな立場の意見を集約し、地域で環境・社会・経済の課題を同時解決する事業を生み出すローカルＳＤＧｓに取り組む。二酸化炭素の吸収能力が高いアマモ場の再生やアドベンチャーツアー、企業向け研修、江田島産食品のブランド化などを構想。島根県隠岐諸島の海士町をモデルに、３０年をめどに「江田島エコシステムの確立」を目指す。

担当記者：高見