音響製品など製造のオオアサ電子(北広島町大朝、長田克司社長)は4月17日、置く場所の材質などによって音の響きが変わる振動スピーカー「OCTBEAT(オクトビート)」を発売した。好みの音を探る楽しさを訴求し、新しい市場の創出を目指す。また、6月からベトナムの自動車販売店の一画に音響製品の販売コーナーを設け、海外市場の開拓にも乗り出す。オクトビートは音響ブランド「エグレッタ」シリーズの新商品。アンプ、振動スピーカー2個の計3個の装置を有線でつないで使う。それぞれが手の平に乗る超小型サイズ(高さ66㍉)で、デスクトップや棚の上など限られたスペースで上質な音楽を楽しめる。スピーカー底面のユニットが音に合わせて振動。木製テーブルや紙箱など置いた場所の材質、硬さ、厚みなどによって音の響きが変わり、自分好みの音を作る楽しさを特長に売り出す。振動が生み出す響きが、小型スピーカーの弱みとなりがちな低音域の発音体となり、躍動感のある音の再現を可能にしたという。セット価格は7万8100円。北広島町のふるさと納税商品にも選ばれた。音響製品の海外市場の開拓は、初めての試み。ベトナムの現地法人と連携し、首都ハノイにある店舗で主力の高音質スピーカーを扱う。デザインなどを改めた海外仕様製品を投入。主に富裕層への拡販を目指す。円安を背景に、海外の市場調査を含めて長期的に取り組む方針。この取り組みは県の補助事業に採択された。

担当記者:梶原

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