訪問看護のあいりは(南区東雲本町、新井恵社長)は2月1日、高齢者の健康寿命の延伸を目指すフィットネス施設「アップスフィット広島」を南区の広島段原ショッピングセンター6階にオープンする。介護保険を使えるのが特徴で、買い物のついでに通いやすくする。年内に広島市西部の商業施設に2拠点目の開設を目指す。面積は約70平方㍍。リハビリ専門職の理学療法士と介護福祉士が、事前のヒアリングや運動指導を行う。対象は一定要件を満たした65歳以上の人(事業対象者)と、介護保険認定の要支援1と2の所持者。従来のデイサービスに通うほどではないが、将来の身体機能の低下を防ぎたい層の利用を見込む。1回60分で個々に合わせた運動プログラムを提供。複数人のグループで取り組むことでモチベーションの維持につなげる。全利用者にスマートウオッチを貸し、日常生活での活動量も確認する。今後はグループ所属の言語聴覚士や管理栄養士とも連携し、より付加価値の高い支援の提供を計画。利用料(自己負担額)は、例えば要支援1の人が週1回通う場合で月2000円。営業は平日(月〜金曜)の午前9時〜午後5時。同社は訪問介護、居宅介護支援、デイサービスなど介護事業を手掛ける。フィットネスという介護分野の新しい領域で事業拡大を目指す。新井社長は「主力の訪問介護事業で要支援者が年齢を重ねるほどに介護状態に移行するのを見てきた。介護が必要となる一歩手前の健康習慣づくりを支援したい」と話した。

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