企画・印刷・印鑑製作などの文華堂(中区国泰寺町2-5-3、伊東剛社長)は、中小企業向けDX推進人材の育成事業に乗り出す。県内では初めてDX事業のディグナ(東京)にFC加盟し、2月26日に「DX学校 広島中央おりづる校」を開校する。伴走型支援で人材を育成し、業績アップや新規事業につながる実践的なDX導入を後押しする。
広島商工会議所(中区基町)306号室で当日午後2時半から開校セミナー「中小企業のDXとは?今こそ取り組もう!デジタル化5つの大原則」を開く。参加無料で定員は30人。講師はDX学校校長で提携先ディグナの梅崎健理社長と、IT導入診断士・ITコーディネーター資格を持つ文華堂の伊東社長。国の助成制度を活用すると、IT導入士(初級)資格を取得する講座の受講料30万円を7万5000円に抑えることができる。中小企業は、事業の継続・発展に必用なIT人材の確保が困難という課題を抱える。DX学校は3カ月12回のオンライン講座で、ITの基礎・基本から業務効率化を図るグループウエアの活用法、IT導入の計画立案手順まで学べる。IT化やデジタル化を進めたくても人材がおらず、何から始めたらよいか分からない、Wi-Fi環境の整備やクラウドサービスの活用ができていない、テレワーク、在宅勤務の体制ができていないーといった課題に対し、自社内でデジタル化に対応する体制を構築できるようにする。文華堂は創業の精神や原点を掘り起こし、地域に根付く中小企業や家系の存続発展につなげてもらおうと法人・個人向け家系図の制作サービスも手掛ける。伊東社長は「今日まで幾多の難関を乗り超えてきた知恵と努力を生かし、時代が求める経営にいかに適応していくのか、デジタル化の波をチャンスとして捉えたい」と話す。