清酒「龍勢」が代表銘柄の老舗酒造メーカー。1月1日付で6代目社長に就任した。「家業に入ってから約10年。伝統ある酒造りの現場で残すべきものと、企業として目指す方向性とでさまざまな葛藤がありました。熟考を重ね、生産体制の機械化による効率重視ではなく、蔵の中にすむ微生物(酵母や乳酸菌など)を活用した昔ながらの酒造りに一層注力することを選択。このストーリー性をしっかりと訴求して、持続的な成長を目指します」1983年8月13日生まれ、竹原市出身。崇徳高校を卒業後、米カリフォルニア州立大学を経て、2010年に東証グロース上場のマーケティング会社イノベーション(東京)に入社。自社運営するウェブ媒体のプロモーションや、サイト運営のディレクション業務などに従事した。14年に藤井酒造に入り、20年から専務を務めた。「消費者とのコミュニケーションにSNSを強化しているほか、海外を意識したパッケージデザインにも取り組んでいます。春にはビンテージコレクションシリーズを全面リニューアル予定。限られた数量しか生産できない分、1本1本の価値をしっかりと高められるよう努力し続けたい」

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