昨年5月のG7広島サミットに合わせ、旧市民球場跡地のひろしまゲートパークで開催された「Pride of HIroshima」展。25日間で延べ1万7000人が訪れるなど注目を集め、SNSなどの声が後押しとなって、常設展が4月27日から同パーク内シミントひろしまで始まった。

施設2階、100平方㍍の空間で、平和都市広島を築いてきた歩みと未来への取り組みを紹介する。地元経済界のアンデルセン・パン生活文化研究所、イズミ、オタフクソース、大和重工、中国新聞社、中国電力、中電工、西川ゴム工業、ひろぎんホールディングス、広島ガス、広島電鉄、広島東洋カープ、フジタ、フレスタホールディングス、マツダ、もみじ銀行の16社と行政が貴重な資料を提供。年代で六つのテーマに分けて再構成した映像作品を中心に、復興から現在までの足取りを時代の空気と併せて感じ取れる。映像、建築・インテリア設計、音楽などは全て広島のクリエイターで構成するチームが手掛けた。

池田晃治実行委員長(広島商議所会頭)は、「原爆で多くを失った広島で生きる人のために何ができるか、被爆しながらも力を尽くした先人たちが築いた復興、発展の礎こそ広島の誇り。県内外や海外の方、学生も、広島の名所と共に歴史に触れ、魅力を再認識してもらえるとうれしい。常設展をきっかけに、次なる〝プライドオブヒロシマ〟を担う人が生まれることを願っている」
担当記者:斎藤