お好み焼「ちんちくりん」を運営するケーツーエス(安佐南区伴南5-5-20、川上博章社長)は米国展開が好調で、2024年6月期の海外売上高は前年比16%増の7億5400万円を見込む。直営店の来客が増えているほか、店舗デザイン受託や鉄板販売が伸びている。今秋にはテキサス州ダラスでライセンス契約したちんちくりん店のオープンを控えており、25年は10億円を目指す。米ロサンゼルスの直営「リトル・トーキョー」店は現地でのお好み焼人気に加え、近隣ホテルにメジャーリーガーの大谷翔平選手の壁画が描かれたことで来店増につながった。年商4億5000万円を見込む。ダラスでの出店は、現地で薬局などを経営するオーナーと、エリア出店に関するライセンスを契約。現地オーナーが新会社「ちんちくりんLLCテキサス」を設立しており、第一号店を9月26日にプレオープン。10月10日にグランドオープンする。店舗面積150平方㍍に60席。メニューの柱はお好み焼、つけ麺、汁なし担々麺で、レシピなどのノウハウを提供。オリジナルの麺やソースも供給する。初年度の店舗売上高見込みは1億5000万円。今後5年以内にダラスで3〜5店の出店を計画する。今後もライセンス販売を広げ、全米展開を目指す。このほか、店舗デザイン受託では国内大手飲食チェーンが米国に出店する際の内外装や厨房設計を手掛ける。鉄板販売は、全米展開するパンケーキ店の出店加速に合わせて導入が増えている。

担当記者:島津

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