北川鉄工所(府中市)は4月3日、JR福山駅前の市商業施設エフピコRiM1階、イチ・セトウチ(福山市西町)内に福山テクニカルセンターを開いた。タワークレーンなど産業機械の設計部門を甲山工場(世羅町)から移転。交通の便が良く多業種と交流が図れる場所で、有能な技術者の採用と、企業や大学との協業を活発化させる。レンタル会議室とオフィスエリアの計275平方㍍を賃借。技術課、電装課用の2部屋と会議室に改装した。同部門は土木・建築分野で使う荷役機械を設計。3D-CADや構造解析ソフト、自動運転、遠隔制御の実験・確認装置など機器類はすべて移送した。各種タワークレーンのほか、高速道路リニューアル工事用床版取替機、橋梁の掛け替え装置など新分野の開発も進める。主な顧客は首都圏のゼネコンのため、出張の利便性が高まり意思疎通しやすくなる。また同所で勤める社員28人の平均通勤距離は半分以下になったという。昨年7月、社内の管理職提案制度から実現した。2024年3月期売上高は614億5000万円、うち産業機械部門は当初計画から2億円増の200億円を見込む。

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